2015年12月04日
一緒に夜回りしたい! 第336回圓橘の会 2015/11/28 #三遊亭圓橘
●三遊亭橘也『化け物使い』
まくらをちょっと変えた以外は前日の十番勝負と同じ。でも笑っちゃった。同じところで笑っちゃった。
●三遊亭圓橘『二番煎じ』
最近亡くなられたお二人の話から。まずは北の湖理事長。小圓朝師真打昇進パーティにご出席いただいた、とかとか。
そして原節子。映画好きの圓橘師らしく、次から次へと映画の話が出てきて、とても楽しい。
ここからどんな噺に入るのかなと思ったら、火事の話から二番煎じ!
いやあ最高でしたね。飲み始める前、夜回りのシーンからもう楽しいったらありゃしない。
呑気でいい加減な江戸っ子たちが、寒さにビビりながら「火の用心〜」のつもりが歌になっちゃったり、だらだらちゃらちゃら夜道を歩くシーンの素晴らしさ。
小屋に戻って酒盛りももちろん楽しい。ひとりひとり箸の使い方、鍋の食い方、全部違う。全部生き生きしている。みんなそこにいるよう。いるんだ。
侍もね、これがまたいいんですよ。侍としての威厳と酒飲みとしてのだらしなさがないまぜになって、実にいい味。
まだ少し気が早いかもしれませんが、今年ナンバーワン落語です多分。
仲入り
●三遊亭圓橘『黄八丈の小袖』(作:岡本綺堂)
原作は大正6年の『婦人公論』に掲載された小説。
可哀想な登場人物が死罪となり、さりとて圓朝のような因果応報も特にない。つまりは後味の悪い話。
これを圓橘師がどう料理するのか、興味があった。
なんというか、引き出し昆布で取った出汁のようなギリギリ薄味の美味。
確実に言えるのは、圓橘師じゃないと歯が立たないよこの噺は。
きちっと抑制を利かせた淡々とした語り口のなかに、ときに欲の皮がつっぱらかった人間がグッとむき出しになる瞬間の力強さ。
好んでリクエストしようとは思わないけれど、やはりこれも圓橘師の凄味を感じさせてくれる噺なのであります。
次回は12月19日。ネタだしは樋口一葉。
落語好きなら、来なさい。
まくらをちょっと変えた以外は前日の十番勝負と同じ。でも笑っちゃった。同じところで笑っちゃった。
●三遊亭圓橘『二番煎じ』
最近亡くなられたお二人の話から。まずは北の湖理事長。小圓朝師真打昇進パーティにご出席いただいた、とかとか。
そして原節子。映画好きの圓橘師らしく、次から次へと映画の話が出てきて、とても楽しい。
ここからどんな噺に入るのかなと思ったら、火事の話から二番煎じ!
いやあ最高でしたね。飲み始める前、夜回りのシーンからもう楽しいったらありゃしない。
呑気でいい加減な江戸っ子たちが、寒さにビビりながら「火の用心〜」のつもりが歌になっちゃったり、だらだらちゃらちゃら夜道を歩くシーンの素晴らしさ。
小屋に戻って酒盛りももちろん楽しい。ひとりひとり箸の使い方、鍋の食い方、全部違う。全部生き生きしている。みんなそこにいるよう。いるんだ。
侍もね、これがまたいいんですよ。侍としての威厳と酒飲みとしてのだらしなさがないまぜになって、実にいい味。
まだ少し気が早いかもしれませんが、今年ナンバーワン落語です多分。
仲入り
●三遊亭圓橘『黄八丈の小袖』(作:岡本綺堂)
原作は大正6年の『婦人公論』に掲載された小説。
可哀想な登場人物が死罪となり、さりとて圓朝のような因果応報も特にない。つまりは後味の悪い話。
これを圓橘師がどう料理するのか、興味があった。
なんというか、引き出し昆布で取った出汁のようなギリギリ薄味の美味。
確実に言えるのは、圓橘師じゃないと歯が立たないよこの噺は。
きちっと抑制を利かせた淡々とした語り口のなかに、ときに欲の皮がつっぱらかった人間がグッとむき出しになる瞬間の力強さ。
好んでリクエストしようとは思わないけれど、やはりこれも圓橘師の凄味を感じさせてくれる噺なのであります。
次回は12月19日。ネタだしは樋口一葉。
落語好きなら、来なさい。
コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2015年12月04日 11:28
小説の落語化ってのはなかなか大変ですよね。
志の輔師匠が森鴎外の「高瀬舟」やってたり、先日圓窓師匠が池袋で江戸川乱歩の「押絵と旅する男」をやってましたね。
志の輔師匠が森鴎外の「高瀬舟」やってたり、先日圓窓師匠が池袋で江戸川乱歩の「押絵と旅する男」をやってましたね。
2. Posted by 4k
2015年12月06日 13:42
喬太郎師の『赤いへや』もありましたね。