2015年06月07日

濃密な談吉空間 談吉百席 2015/06/06


早いもんだね、十回目。
記念にゲストが登場。



立川談吉『野ざらし』
立川談吉『およそ3』
前田一知・立川談吉『トーク』

お仲入り

立川談吉『黄金餅』


いつものようにボランティアで手伝いに入るはずが、亡父の実家で不幸があり、ちょいと遠方の葬式に参列。泊りになると思っていたのだが、奇跡が起きて夕方には都内に戻ってきて、ビデオカメラ回してました。

なんて話はどうでもいいね。

●立川談吉『野ざらし』
「10回目ですよ。ありがとうございます」と、いまひとつまとまらないけど聞き苦しくはないまくらから、またも一席目野ざらし。全編唄い調子のなかに家元的な鋭さ。これは良いものです。
先週の立川寸志さんに続いて、まるで違うタイプの野ざらしが聴き比べ出来て面白い。


●立川談吉『およそ3』
出たな新作。掛けるのは二回目らしい。
びっくりするくらいよくまとまった「ニコニコ・シュール」な世界。いやあ、まいりました。
軽く聞き流していると穏やかな親子・夫婦の会話でしかないんだもの。その会話の中身がとてつもなくシュールなだけでね。ネタばれ避けて書くのは難しいですな。

主題は「数」なんだけど立川吉笑さんみたいな数学的な論理性が生む笑いではなく、あくまで妄想。明るく楽しい狂気。つまりはイリュージョンなんだよね。

いい作品だと思うけど、ご本人は「私はこんなのしか作れないんですかねえ」と。


●前田一知・立川談吉『トーク』
知ってる人はみんな知ってますが、前田一知氏は故・桂枝雀のご長男。ミュージシャン。最近はアマチュアとして前田一知の名前で落語に取組み、あちこちで好評。
で、前日に初めてご一緒した談吉さんがゲストに出てほしいとその場でお願いして、出演が実現。
一知さんは着物で登場。枝雀師は奥様の意見を自分の落語に良く取り入れていた、など、興味深い噺ばかりがどんどんでてくる。合間に談吉さんが家元の思い出話が挟み込まれて素晴らしいコーナーとなった。談吉さんの仕切りはいまいちでしたが。着物の衿、ぐちゃぐちゃだし。

何しろ僕は談志の『野ざらし』と枝雀の『住吉駕籠』で落語にはまった人間ですから、そりゃもう。楽しくて。最近は枝雀師の新作(自作と小佐田定雄先生作)が気になっております。


お仲入り


●立川談吉『黄金餅』
「医者に行ったのかい」というところを、「病院」と言って自分でほっぺにビンタ。
道中付けもいまひとつ。
いろいろミスっているのに、不思議なことにリズムとメロディは快調て、思いのほか楽しめた。上手く言えないけど芸が太くなったとでもいうのか、安心して身を委ねられるというのか。さっきのトークの中で出てきた話をちゃんと噺の中に持ち込んだのもいい。
もちろん、もっとうまくなってほしいとは思いますが、とりあえず楽しかった。
まあ、僕自身が葬式帰りだったので、妙に楽しんでしまったというのもあるのかな。


というわけで、めでたく10回目が終了。
シンプルなれど濃密な談吉空間が楽しめる会でございました。
2015年06月14日23時16分17秒




次回は10月。今のうちにご予約どうぞ。
立川談吉公式ホームページ
10月03日(土)19:00 開催 ...



m_shike at 20:30コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2015年06月07日 21:50
談吉さんの新作。 あの作風は個性だと思った方がいいのではと。吉笑さんと鯉八さんの間というか、意図的な感じがないというか…
一度他流のところへ出して、評価を聞いてみたいような。
ゲストが来てるので、マクラや噺がコンパクトにまとまっているのがよかったですね。
“野ざらし”“黄金餅”のような談志イズムを感じるネタ選びは、一知さんを意識してなのか。
トーク・タイムは面白かったですね。
2. Posted by 4k    2015年06月07日 22:06
いやもうほんとにそう思いますね。吉笑さんは理系で鯉八さんは文系で、どちらも作風を強く打ち出していますが、談吉さんの新作はむしろ家元の『松曳き』みたいなイリュージョンを感じるんですよ。

まくらは時間があるとかえってだらだらするのが悪い癖なので、これも今回よかった。トークは一知さんにずいぶん助けられた感がありました。

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