2014年12月30日
次の高み「第二部」へ 立川談吉落語会 談吉百席 第八回 2014/12/27
●立川談吉『権兵衛狸』
もうねー。大好きなネタなんですよ。前座のころから良く掛けていたけど、最近はあまりやってなかったんですよ。
久しぶりの権兵衛狸は強烈なクスグリを追加したらそこが受け過ぎてちょっとリズム狂ったりして。でも楽しいなあ。こういう何度でも聴きたいネタがあるのが談吉さんの凄いところ。
●立川談吉『二十四孝』
あー、このネタも談吉さん向きだあ。確かにところどころ噛んでいたけどリズムはまるで失われず、楽しいのなんの。確かにこの噺、談吉さんの新作に繋がる世界観があるんだよな。『天災』とか、真似して失敗してシュールになる噺。
さらに練り上げたらいい売り物になりますよ。また聴きたい。
仲入り
●立川談吉『鼠穴』
立川談吉ファンの僕にとっては特別なネタ。そりゃそうでしょ。ここで改めて自慢しておきますが、伝説のムーブ町屋に、家元逝去前に予約した稀な人間ですよ僕は。
あの『鼠穴』が忘れられるわけがない。
で、ご本人は「挑戦して打ちひしがれるためにやる」とか仰ってましたが、いやいやいや、情熱で押し切った2011年に比べると、その語り口は明らかに安定して深みを増し「談吉色」が濃くなってきた。人物描写もより的確で、秀逸なオリジナルの落ちもよりスムースに決まった。よかったよ。でももっと良くなる。
蒸溜したばかりのウイスキーは透明だ。
樽の中で熟成を重ねることにより、色と香りが深まってくる。
その熟成度合を確認するために、ブレンダーは定期的に樽からウイスキーを抜き、テイスティングを行う。
二ツ目の頃からファンになると、その熟成の過程を楽しむことができる。
談吉さんの鼠穴は僕にとってそんな噺。また何年かたったら聴かせていただきたい。
あ、そういえば公式Webサイト出来たそうですよ。
立川談吉公式ホームページ | こんにちは
落語家・立川談吉はこの会をもって「完」だそうで、第二部となる来年も期待です。
もうねー。大好きなネタなんですよ。前座のころから良く掛けていたけど、最近はあまりやってなかったんですよ。
久しぶりの権兵衛狸は強烈なクスグリを追加したらそこが受け過ぎてちょっとリズム狂ったりして。でも楽しいなあ。こういう何度でも聴きたいネタがあるのが談吉さんの凄いところ。
●立川談吉『二十四孝』
あー、このネタも談吉さん向きだあ。確かにところどころ噛んでいたけどリズムはまるで失われず、楽しいのなんの。確かにこの噺、談吉さんの新作に繋がる世界観があるんだよな。『天災』とか、真似して失敗してシュールになる噺。
さらに練り上げたらいい売り物になりますよ。また聴きたい。
仲入り
●立川談吉『鼠穴』
立川談吉ファンの僕にとっては特別なネタ。そりゃそうでしょ。ここで改めて自慢しておきますが、伝説のムーブ町屋に、家元逝去前に予約した稀な人間ですよ僕は。
あの『鼠穴』が忘れられるわけがない。
で、ご本人は「挑戦して打ちひしがれるためにやる」とか仰ってましたが、いやいやいや、情熱で押し切った2011年に比べると、その語り口は明らかに安定して深みを増し「談吉色」が濃くなってきた。人物描写もより的確で、秀逸なオリジナルの落ちもよりスムースに決まった。よかったよ。でももっと良くなる。
蒸溜したばかりのウイスキーは透明だ。
樽の中で熟成を重ねることにより、色と香りが深まってくる。
その熟成度合を確認するために、ブレンダーは定期的に樽からウイスキーを抜き、テイスティングを行う。
二ツ目の頃からファンになると、その熟成の過程を楽しむことができる。
談吉さんの鼠穴は僕にとってそんな噺。また何年かたったら聴かせていただきたい。
あ、そういえば公式Webサイト出来たそうですよ。
立川談吉公式ホームページ | こんにちは
落語家・立川談吉はこの会をもって「完」だそうで、第二部となる来年も期待です。
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コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2014年12月31日 02:31
談春師匠の会が結構長かったので、権兵衛狸の途中から。
しかし、あの狸汁への執拗のこだわりは面白かった。 食べたことあるのかしら?なんて思ったりしました。
談吉さんは、ふにゃふにゃ・ふわふわしたネタとドーンとくるネタのパターンがあって、今回はその両方が少しずつうつりかわるような流れにあった気がしましたね。
いい感じでの第一期の締めになった気がします。
これを計算してやっているのか、才能なのか、偶然なのか…
わかりにくいところも、また魅力ですかな。
しかし、あの狸汁への執拗のこだわりは面白かった。 食べたことあるのかしら?なんて思ったりしました。
談吉さんは、ふにゃふにゃ・ふわふわしたネタとドーンとくるネタのパターンがあって、今回はその両方が少しずつうつりかわるような流れにあった気がしましたね。
いい感じでの第一期の締めになった気がします。
これを計算してやっているのか、才能なのか、偶然なのか…
わかりにくいところも、また魅力ですかな。
2. Posted by コウザ 2014年12月31日 17:45
四家さんが談吉さんを語ってくれるのが嬉しい。
談吉ー四家ラインはファンにとって心強い。
いまたくさんの上手い、賢い若手が出てきていますが、地声とリズムだけで「持って行ってくれる」のは私にとって談吉さんだけなんですよ。そういう意味では私が全噺家中唯一の天才だと思っている龍志師匠とタイプが似ているのかも。
今回の素晴らしい鼠穴のように二十四孝も自信持って語ればいいのにと思ってしまいました。
いつか翼の生えたような「居残り佐平次」を聴かせてくれることを信じて追いかけたいと思います。
談吉ー四家ラインはファンにとって心強い。
いまたくさんの上手い、賢い若手が出てきていますが、地声とリズムだけで「持って行ってくれる」のは私にとって談吉さんだけなんですよ。そういう意味では私が全噺家中唯一の天才だと思っている龍志師匠とタイプが似ているのかも。
今回の素晴らしい鼠穴のように二十四孝も自信持って語ればいいのにと思ってしまいました。
いつか翼の生えたような「居残り佐平次」を聴かせてくれることを信じて追いかけたいと思います。
3. Posted by 4k
2014年12月31日 21:09
ますめっどさん いつもありがとうございます。
ふにゃふにゃ・ふわふわでも、ドーンでも口調によるグルーヴが崩れないのが僕にとっての魅力です。心配な出来の時もあったこの会ですが、終わってみればいい感じの第一期でした。来年も期待したいです。
ふにゃふにゃ・ふわふわでも、ドーンでも口調によるグルーヴが崩れないのが僕にとっての魅力です。心配な出来の時もあったこの会ですが、終わってみればいい感じの第一期でした。来年も期待したいです。
4. Posted by 4k
2014年12月31日 21:23
コウザさん いろんな意味で大変嬉しいコメントをありがとうございました。
僕はちゃんと談吉さんを語れているのか。談吉さんの魅力を表現しようとしてかえって足を引っ張ってないか不安ではあるのですが、まあ、語りたくなるんですよ談吉さんについては。
もっと自信持って語ってほしいですよね。でもその自信をきちんと獲得するための過程が今なのだと信じて、僕も追いかけていこうと思います。
僕はちゃんと談吉さんを語れているのか。談吉さんの魅力を表現しようとしてかえって足を引っ張ってないか不安ではあるのですが、まあ、語りたくなるんですよ談吉さんについては。
もっと自信持って語ってほしいですよね。でもその自信をきちんと獲得するための過程が今なのだと信じて、僕も追いかけていこうと思います。