『シェアする落語』次回は7/7です。

2014年09月28日

孫が束になって 孫圓歌スペシャル ゲスト三遊亭圓歌 司 歌太郎 粋歌 美るく 2014/09/26


圓歌師匠が孫弟子たちと共演だなんて!
こりゃたまらず参戦。

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この色紙は貴重だー。

新宿文化センター小ホール 前売2500円

三遊亭美るく『ちりとてちん』
三遊亭歌太郎『へっつい幽霊』
三遊亭圓歌『中沢家の人びと』

仲入り
三遊亭歌太郎 色紙争奪じゃんけん大会

三遊亭粋歌『わんわーん』
三遊亭司『干物箱』 


●三遊亭美るく『ちりとてちん』
前座なしの開口一番。あんまりうけてなかったけど、とてもしっかり真面目に取り組んでいるのはよく分かる。多分もっと受けるようになると思う。たぶん。


●三遊亭歌太郎『へっつい幽霊』
大師匠の前に凄いネタ。これが実によくできていて楽しい楽しい。博打打ちの浅ましさと幽霊相手に啖呵切る江戸っ子っぷりが何ともいい。
あと、ちょっと痩せた?お腹引っ込んだ?
NHK新人落語大賞(今年からこのタイトル)本選出場、結果が楽しみ。


●三遊亭圓歌『中沢家の人びと』
この前の一門会から比べると声が枯れてらっしゃる。
でもね、ほんとに面白いんですよ三遊亭圓歌師匠は。
噺の8割以上は一度聞いたネタですよ。それでも、声が細くても、めちゃくちゃ面白い。
そして孫たちを励ますさりげない言葉の重みがすごい。

11/23にはケーシー高峰先生との会もあるんだよね。凄いなあ。85歳。


仲入り
●三遊亭歌太郎 色紙争奪じゃんけん大会
幕前に歌太郎さんが出てきてじゃんけん大会。うー勝ちたかった。


●三遊亭粋歌『わんわーん』
これは粋歌さん最新作なのかな。また凄いの作っちゃった。
社宅で妻が上司の奥さんと……。というけっこう古いフォーマットの中に、まるで立川吉笑作『舌打たず』みたいな仕掛けが入っている。あそこまで斬新な感じはしない、もっと親しみやすいけど、やってることは近い。

落ちの唐突さも、落語っぽくていい。寄席にも掛けられるサイズ。

落語の後でかっぽれを披露。前に粋歌さんの踊りを見たのは押上のカフェikka寄席の狭い高座だった。今回は伸び伸び。

それにしても粋歌さんは演目つけるの上手。


●三遊亭司『干物箱』 
粋歌さんの新作について追加情報を振る。あえて書かないけど大笑い。
さらにこの会のチケットがヤフオクに出ていたのを発見したと「1000円で落札されました。皆さん2500円または3000円でご入場されたのに、この中で一人だけ1000円で笑ってる人がいるかもしれません」どははは。
噺は司さんらしい、どこか端正な干物箱。でも貸本屋善公の家に入るあたりなんか実に描写が細かくて、馬鹿馬鹿しさが際立つ。

前に独演会で聴いた『猫の忠信』また聴きたいな。真打昇進が決まっていろいろ忙しいんでしょうね。名前どうするのかな。


 
現代落語界のモンスター三遊亭圓歌には、孫が四人束になってもかなわない。そりゃそうだ。
でも圓歌一門のDNAが、なんとなく浮かび上がってくるところがとても嬉しい会だった。

師匠お元気で。できたらまた、この会に出てください。
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m_shike at 12:30コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2014年09月28日 12:44
粋歌さんの新ネタ聴きたいです。
圓丈師匠のところの“にゅ”でかけてくれるかしら。
歌太郎くんの評判が最近よいですね。
2. Posted by 4k    2014年09月28日 12:53
歌太郎さんは『やかん』とか前から大好きなんですが、ますますうまくなってる気がします。
粋歌さんの創作力は落ちないですねえ。半完成品を出してこないのもえらいところです。

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