『シェアする落語』次回は7/7です。

2014年08月13日

人気者は面白い! 新宿末廣亭中席 夜の部 主任 春風亭昇太 2014/08/12


新宿末廣亭に行ってみたい。
春風亭昇太師匠を聴いてみたい。

という方がいたので、ご一緒に夏休みの寄席見学。

image

良席確保のために昼の部のアロハマンダラーズから入場。
故・三遊亭右紋師の遺影が切ない。音はいいです。小柳枝師いい喉ですなあ。
(撮影許可が出ていたらしくスマホで撮る人がちらほら)

というわけで前座から。

三遊亭遊かり『穴子でからぬけ〜他行』
春風亭昇吉『安いお店』
ナイツ 漫才
桂米多朗(代演)『たがや』
春風亭昇乃進(代演)『シャレ社長 』
宮田章司  売り声
三遊亭遊吉『三年目』
桧山うめ吉 俗曲〜三階節(三界節) 品川甚句 梅は咲いたか 新土佐節 踊り(茄子とかぼちゃ)〜
三笑亭夢太朗『替り目』
三遊亭遊三『火焔太鼓』

仲入り

春風亭柳太郎『おかえり』
Wモアモア 漫才
春風亭柳好 『看板のピン』
三遊亭小遊三 『錦の袈裟』
ボンボンブラザーズ 曲芸
春風亭昇太 『花筏』


●三遊亭遊かり『穴子でからぬけ〜他行』
ゆうかりさん。
おー三遊亭遊雀師のお弟子さんだ。もとは女優だったそうで。
まだ下手だけど、出の笑顔がとてもいい。パッと明るくなる。
『他行』は初めて聴いた。いい前座噺じゃないですか。演目調べるの大変でしたが。

 
●春風亭昇吉『安いお店』
ちゃんとやってるし面白いけど、初めて聴いたときもっと面白かったんだけどなあ。まくらは作り直したのかな。何かちょっと不安げな表情が見えるのが気になる。まくらの間で意味なく膝立ちするところとか。


●ナイツ(代演) 漫才
鏡味味千代さんの代演。こんな浅い上がりに代演でナイツとは贅沢な。
でも、いまひとつ爆発力不足というか。十分面白かったんですけどね。


●桂米多朗(代演) 『たがや』
瀧川鯉朝師の代演。江戸っ子の口調はとてもいい。寄席らしい軽みと物足りなさ。


●春風亭昇乃進(代演) 『シャレ社長 』
桂文治師の代演。初めてかな?自作はその筋立てこそよくできているけど、肝心のギャグがいまひとつ。もっと大量にオヤジギャグ・古いギャグを突っ込んだ方が面白いんじゃないか。


●宮田章司  売り声
お元気そうでなにより。江戸時代の百均は十九文店ってんですね。勉強になりました。三板を使う万国飴売りの軽やかさが好き。


●三遊亭遊吉『三年目』
「ここで一人出てくるはずなんですがどこ見てもいないので」と休演の桂竹丸師を飛ばして高座へ。
初めてかなあ。
ベテランらしい安定した語りに、噺の途中で地に戻るところも見事。でも若干地味。
 
 
●桧山うめ吉  俗曲 三階節(三界節)    品川甚句     梅は咲いたか      新土佐節      踊り(茄子とかぼちゃ)
うめ吉さん超久しぶり。変わってないです。ロリータヴォイス。
でもマイクが低くて三味線の音ばかり拾う。声が負ける。高くすると顔が見えない。
ピンマイク使えないもんですかね。


●三笑亭夢太朗『替り目』
無駄な重さがなくていい芸なんです。


●三遊亭遊三『火焔太鼓』
こういうだみ声の大御所がちと苦手。芸はいいなあと思いつつ、もっと笑いたいなあと思っちゃう。お好きな方は一杯いらっしゃるだろう。


仲入り


●春風亭柳太郎『おかえり』
なんとなく空気の重い中でクイツキ頑張った!
葬式で棺桶の中で蘇生して悔みを聴くという、単純にしてナイスなシチュエーションの中でギャグが冴える。
笑いの量が違うもの。
ちなみに出囃子が『あの町この町』かつて立川談志が使っていて、今は立川流では立川左談次が、落語協会では春風亭ぴっかり☆が使ってます。

 
●Wモアモア 漫才
ほんとに最新の時事ネタをポーンと持ってきて何の違和感もないのが凄いと思う。大好きです。
ボケとツッコミの間の絶妙で美しささえ感じる。素晴らしい。
東京の若手寄席漫才がどんどん面白くなっている中で、ベテランがここまでやってくれるのは嬉しい。


●春風亭柳好 『看板のピン』
いいですねえ。流れるようなリズムの良さとキャラの描き方が非常に好み。トリでも聴きたい。
 
 
●三遊亭小遊三 『錦の袈裟』
待ってました。
いま落語初心者に一番勧められるのは小遊三師かもしれない。知名度は抜群だし、テレビより確実に面白い古典落語をピシッと聴かせてくれてたっぷり笑わせてくれるんだもの。
トリのような充実感。


●ボンボンブラザーズ 曲芸
いつものやつをややショートバージョンで。いつものように楽しい。二人帽子(っていうのかな)が大好き。


●春風亭昇太 『花筏』
昇太師を聴くときは、どういうわけかこのネタに当たることが多い。でもねえ。不満は全然ないですよ。弱いくせに酒飲むと暴れちゃう提灯屋さんの情けなさがあまりにも面白い。客の熱も半端なく、高座客席一体となる寄席の楽しみを十分に感じることができた。メロンを育てている話に東京五輪の話と、長めのまくらも全部面白かった。


前半は代演が多くてやや重い雰囲気だったが、後半は色物も含めて畳みかけるような楽しさの連続で、ここだけ見たら寄席はいいなあと心から思うところ。 

なんだけど、

残念だなあと思うのは二階席が開かなかったところ。椅子はほとんど埋まっていたけど桟敷はまだ余裕あり。したがって二階席へのカーテンは閉められたまま。
これだけの人気者が二人も出てるのに満員にならないのかー。

うーん、宣伝足りていないんじゃないの?今日はどうだったのかなあ。

20日までやってるんで、落語初心者を連れて行くにはとてもいいと思います。18時からの割引使うのもありかなと。 


m_shike at 20:30コメント(3)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2014年08月13日 23:27
明日行く予定であります。
ネタは何だろう。
一昨年のお盆興行のクイツキで初めて宮治くんを見たんですわ。
そんな思い出がよみがえりますね。
2. Posted by シケ   2014年08月14日 12:08
僕は道楽亭で宮治・こはる・粋歌・志ん吉を聴いていました。


3. Posted by ますめっど   2014年08月15日 13:15
ワタクシもこはる・粋歌目当てで行きました。
で二日連続“道灌”を聴いてしまいましたね。


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