2014年08月03日
白鳥ワールドで満腹 粋歌の新作コレクション夏 三遊亭粋歌 三遊亭白鳥 2014/08/01
奇跡が起きた。仕事が早めに終わったのだ。しかも出先で。
そのまま内幸町へ。数枚用意されていた当日券ゲット。
「あー、早くから並んでいただいてありがとうございます」と、ちょうど粋歌さんの入りと遭遇したんだけど、ものすごい大きなリュックサック背負ってて、シェルパみたいでしたよ。
三遊亭わん丈『國隠し』
三遊亭粋歌『バリハリ女子大生』
三遊亭粋歌『恋するヘビ女』
三遊亭白鳥『カバライ菌』
仲入り
三遊亭粋歌『奥山病院奇譚』
●三遊亭わん丈『國隠し』
白鳥師の弟弟子からわん丈さんが前座で登場。滋賀県出身ということで、上方江戸の両方の言葉を使い分けながら短くきっちりとまとめた自作を熱演。この噺にこの演目をつけるセンス、只者ではない。
●三遊亭粋歌『バリハリ女子大生』 (作 三遊亭白鳥)
余計なまくらが少ないのも粋歌さんのいいところ。いつも通り、というかいつもよりも短めのまくらからさっと噺へ。
二人の女子大生をしっかり演じ分ける粋歌さんの力量は凄いと思うが、いかんせんもとの噺がいま一つ。
同じ白鳥作『山奥寿司』を『山奥カフェ』にアレンジした時のようなもう一歩の踏み込みが必要だったか。いや、それでも難しいかな?
いや、だったら自作掛けたほうが。
●三遊亭粋歌『恋するヘビ女』 (作 三遊亭白鳥)
本人も言っていたけど粋歌ファンからやたら評判のいい噺。ヘビ女のキャラが完全に確立しているし、白鳥作にしては設定にそれほど無理がないし、ギャグも分かりやすく聴きやすい。
粋歌さんの『夜明けのスキャット』が好きな私でございます。ヘビ女が歌う方ね。
●三遊亭白鳥『カバライ菌』
最近寄席で作った三題噺だそうで、やはり白鳥師らしいめちゃくちゃな設定なんだけど、かろうじて僕の頭の中で破綻しないところに収まっていて、結構楽しめた。しかし白鳥師って動物園好きだよね。僕が好きなのは『真夜中の襲名』かな。
仲入り
●三遊亭粋歌『奥山病院奇譚』 (作 三遊亭白鳥)
でね。ここまで既に白鳥作四連発なんですよ。
いくら何でもお腹いっぱいです。
最後の噺がまた、設定が無理過ぎて、いやこの噺だけ聴いたら楽しかったのかもしれないけど、四連発の最後としては、ちと聴いていて疲れるというか。
粋歌さんのアレンジにより、給食おばさんと主人公(派遣されてきた若い女性ガードマン)の会話に深みがつけられて、人情噺的な魅力もあるんだけど、いかんせん緊急手術の患者待たせての長話なので、ちょっと。
粋歌さんの確かな技術により、楽しめる一席になってはいたし、エンジン回すところは素敵に可愛いし、また聴いてみたいとも思うけど、けど。
設定がめちゃくちゃでディティールの詰めが甘い、それでも聴き手を引き付ける個性的なファンタジーを展開するのが「白鳥ワールド」。
粋歌さんはそこに物語構成と細かい描写を持ち込んで、さらに完成度の高い噺に仕立てていた。しかし、いかんせん四席は辛い。
まあ、鯉八さん四席は全然平気な僕だから、これは好みの問題なんでしょうけど。やはり一席くらいは粋歌さん自作でよかったのではないかと思う。
次回は12月16日(火)、ゲストはなんと柳家喬太郎師。
喬太郎師の新作の凄さを継承するのは、実は粋歌さんではないかと個人的に思っているので、大変楽しみではありますが、うーん。また当日券かな?
白鳥師の弟弟子からわん丈さんが前座で登場。滋賀県出身ということで、上方江戸の両方の言葉を使い分けながら短くきっちりとまとめた自作を熱演。この噺にこの演目をつけるセンス、只者ではない。
●三遊亭粋歌『バリハリ女子大生』 (作 三遊亭白鳥)
余計なまくらが少ないのも粋歌さんのいいところ。いつも通り、というかいつもよりも短めのまくらからさっと噺へ。
二人の女子大生をしっかり演じ分ける粋歌さんの力量は凄いと思うが、いかんせんもとの噺がいま一つ。
同じ白鳥作『山奥寿司』を『山奥カフェ』にアレンジした時のようなもう一歩の踏み込みが必要だったか。いや、それでも難しいかな?
いや、だったら自作掛けたほうが。
●三遊亭粋歌『恋するヘビ女』 (作 三遊亭白鳥)
本人も言っていたけど粋歌ファンからやたら評判のいい噺。ヘビ女のキャラが完全に確立しているし、白鳥作にしては設定にそれほど無理がないし、ギャグも分かりやすく聴きやすい。
粋歌さんの『夜明けのスキャット』が好きな私でございます。ヘビ女が歌う方ね。
●三遊亭白鳥『カバライ菌』
最近寄席で作った三題噺だそうで、やはり白鳥師らしいめちゃくちゃな設定なんだけど、かろうじて僕の頭の中で破綻しないところに収まっていて、結構楽しめた。しかし白鳥師って動物園好きだよね。僕が好きなのは『真夜中の襲名』かな。
仲入り
●三遊亭粋歌『奥山病院奇譚』 (作 三遊亭白鳥)
でね。ここまで既に白鳥作四連発なんですよ。
いくら何でもお腹いっぱいです。
最後の噺がまた、設定が無理過ぎて、いやこの噺だけ聴いたら楽しかったのかもしれないけど、四連発の最後としては、ちと聴いていて疲れるというか。
粋歌さんのアレンジにより、給食おばさんと主人公(派遣されてきた若い女性ガードマン)の会話に深みがつけられて、人情噺的な魅力もあるんだけど、いかんせん緊急手術の患者待たせての長話なので、ちょっと。
粋歌さんの確かな技術により、楽しめる一席になってはいたし、エンジン回すところは素敵に可愛いし、また聴いてみたいとも思うけど、けど。
設定がめちゃくちゃでディティールの詰めが甘い、それでも聴き手を引き付ける個性的なファンタジーを展開するのが「白鳥ワールド」。
粋歌さんはそこに物語構成と細かい描写を持ち込んで、さらに完成度の高い噺に仕立てていた。しかし、いかんせん四席は辛い。
まあ、鯉八さん四席は全然平気な僕だから、これは好みの問題なんでしょうけど。やはり一席くらいは粋歌さん自作でよかったのではないかと思う。
次回は12月16日(火)、ゲストはなんと柳家喬太郎師。
喬太郎師の新作の凄さを継承するのは、実は粋歌さんではないかと個人的に思っているので、大変楽しみではありますが、うーん。また当日券かな?