2014年08月02日

豊穣へ!芸協二ツ目特選 成金余一会 2014/07/31


7月はほんと忙しくて、なかなか落語に行けなかった。
ので、思い切って半休とって池袋演芸場の余一会へ。

ミュージック・テイト金曜日のお楽しみ『成金』メンバーによる落語会。
 2014年07月27日18時15分06秒

宮治・昇々・雷太を欠いてもまだこの豪華さ。芸協二ツ目軍団『成金』の充実ぶりはどうよ。
ま、このメンバーを「豪華」と呼べる僕は、やはり新しもの好きなのかな。  

春風亭昇吾『牛ほめ』
春風亭柳若『鷺取り』
笑福亭羽光『親子茶屋』
三遊亭小笑『悋気の独楽』
宮田陽・昇  漫才
神田松之丞『真景累ヶ淵 宗悦殺し』

仲入り

春風亭昇也『短命』
瀧川鯉八『都のジロー』
昔昔亭A太郎『「酢豆腐』
鏡味味千代 大神楽
柳亭小痴楽『佐々木政談』



●春風亭昇吾『牛ほめ』
前座。途中からなのでよくわからす。


●春風亭柳若『鷺取り』
いやあ、こんなはっちゃけた柳若さん初めて見た。「楽屋に二ツ目しかいないからみんなで大御所ごっこやってる」というまくらからもう絶好調。雀も鷺も思い切り演じていてテンポがいい。後半やや息切れしたものの、結構な高座でした。


●笑福亭羽光『親子茶屋』
2回目。まくらは意図的に滑った感じ。「今日はお古いところで」と新作を封印して古典へ。
歌がいい。はめものがいい。平日のこんな時間に生三味線で落語聴くことの贅沢よ。
なるほど、これだけしっかり古典ができる人なんだ。


●三遊亭小笑『悋気の独楽』
芸協の立川キウイって言ったら失礼か?どっちに?
まあキウイ師よりもだいぶ下手ですよ。でも愛嬌キャラで笑いを取るのは似ているのかな。
ダンナとおかみさんの区別がつかないし、おかみさんの声も一定しない。でもなんか笑っちゃう。
一番すごかったのは定吉が辻占の独楽についておかみさんに説明するシーンで、この説明がグダグダになったと思いきや、おかみさんに「まー、なんとなくわかった」と言わせたところね。このいい加減ぶりがキウイ師っぽい笑いに繋がっていた。
 

●宮田陽・昇  漫才
笑ったなー。時間もたっぷりあってほんと笑ったなー。楽しかったなー。時事ネタの入れ方も絶妙だし。


●神田松之丞『真景累ヶ淵  宗悦殺し』
まくらはたっぷり、鯉八さんと立川志の輔師の牡丹灯籠独演会を勉強しに行った話。弟子全員と談春師もいて緊張しまくったら、志の輔師も談春師も「とてもいいひとだった」とのこと。

ここでライトがとーんと落ちる。落とし過ぎて表情を見るのもやっと。
三遊亭圓朝についての説明も丁寧で初心者も大丈夫。
で、やっぱりおっかない。血飛沫飛ばす松之丞さんはほんとおっかない。

ただ、前に蜃気楼龍玉師で聴いた時とは、噺の運びがだいぶ違う気がしたが、落語と講談の違いか、僕の記憶違いか。


仲入り


●春風亭昇也『短命』
お子さん生まれたばかり。それをネタにして賞金ゲットした噺がまくら。噺に入ってもリズムが全く失われない。ひたすら滑らか。滑らかすぎてちょっと物足りなく感じられるところですぱんとオーバーアクションを入れてくるのが心憎い。うまいね。


●瀧川鯉八『都のジロー』
志の輔独演会の話から一門の打上げの話などを入れ込んだまくらが相変わらず面白い。
この噺も、何回聴いても面白い。「兄さんと弟」は鯉八さんの得意パターンだけど、会話の積みあげ方が緻密で、ここまで微細に「人間の小ささ」を描く落語は、いや創作物はそうそうないと思う。


●昔昔亭A太郎『「酢豆腐』
するする喋る割に伝わるものが薄かったり、新作は展開が破たんしているように感じられたり、A太郎さんとは相性悪いんですが、この日は良かったですね。町内のあんちゃんたちの軽さと、知ったかぶり若旦那の気持ち悪さが語り口にピッタリ。


●鏡味味千代 大神楽
最近なかなかあかぎ寄席に行けないので久しぶり。あかぎ寄席が小さい会議室でやってた頃は良く落としてたよなあ。うまくなったなあ、と思ったら一回落したw僕は「くっつきのお撥」が好きなんですが、ここからえらく難易度の高い技を成功させていて、まだまだ進化中の大神楽。語り口もきれいで、いいですね。


●柳亭小痴楽『佐々木政談』
鯉八さんから「小痴楽さんが『今日こんなことがありまして』 という話は100%ウソ」と振られていたのを受けて「今日こんなことがありましてね」 と振って爆笑をとる。寄席っぽいチームプレーが面白い。

噺はオーソドックスな展開なのだが、とにかくビートが効いている。音楽的なのだ。前にスモール・フェイセスを思い起こさせるとこのブログに書いたことがあるが、今回はこれ。
 
ホリーズのこの曲。

一つ一つの言葉の重みはないけれど、強烈なビートと豊かなメロディが耳に心地よい。ひょっとして英語が駄目な僕でも洋楽が楽しいのと同じレベルで、日本語が分からない人でも小痴楽落語は気持ちいいのではないか。
ひたすらポップで楽しい。今後がますます楽しみになってきた。 



それにしてもいい企画でありました。
芸協二ツ目の勢いを存分に感じさせてくれました。

またテイトに行かなくちゃ。
image
 

で、この日は出られなかったけど、芸協二ツ目をグイグイ引っ張る人気者、桂宮治さんの会はこちらです。

 
シェアする落語 : 【開催決定!】『シェアする落語 第7回 桂宮治』2014/09/13(土)
ご予約よろしくです。

m_shike at 12:00コメント(3)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2014年08月03日 12:15
松之丞さん、持ち時間の尺によっていろいろと変えているみたいですよ。
昨日は文都さんの会でお見かけいたしました。
2. Posted by 4k    2014年08月03日 13:38

> 松之丞さん、持ち時間の尺によっていろいろと変えているみたいですよ。
> 昨日は文都さんの会でお見かけいたしました。



なるほどなるほど。

僕も文都さんの会に行ってました。誰か東京の芸人は勉強に来てないのかなーと思ったら、松之丞さん!
3. Posted by ますめっど   2014年08月03日 19:24
いえいえ、お見かけしたのは四家さんであります。

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