『シェアする落語』次回は7/7です。

2014年04月27日

『猫の忠信』に満足 池袋つかさの会 2014 春 2014/04/26


二ツ目筆頭、いよいよ真打昇進にリーチがかかった三遊亭司さんが、池袋で豪華ゲスト呼んでの会。
歌る多師・喬太郎師ですよ。

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大入り満員でございました。 
三遊亭歌むい『たらちね』(たらちめ)
三遊亭 司『紋三郎稲荷』
三遊亭歌る多『片棒』(銀まで)

仲入り

柳家喬太郎『夜の慣用句』 
三遊亭司『猫の忠信』



●三遊亭歌むい『たらちね』(たらちめ)
お、またお会いしました。今回はだいぶ落ち着いた感じで爽やかな開口一番。


●三遊亭司『紋三郎稲荷』
落ち着いているのか緊張でやや硬いのか。まくらのあたりはやや硬く感じられたけど、噺のほうは落ち着いた、安心できる話しぶりでいい感じ。侍(平馬だっけ?)の寒さをこらえるシーン、茶目っ気を出すあたり、落ちに出てくる狐の可愛らしさ。じわりといい感じ。

二代目円歌の得意ネタだったそうで。


●三遊亭歌る多『片棒』(銀まで)
もーね。まくらのとっかかりから心地よい歯切れの良さがたまりません。どこで息継いでるんだろう。
カッコいいなあ。
噺のほうは三人息子が三人娘(三人目は「鉄子」)になっていて、これがまた余計におかしい。しっとりと女らしいけど経済概念がない金はともかく、銀は普通の片棒とそんなに変わらない能天気さ。「息子」を「娘」にずらしただけでさらにパワーアップ。客全員が三本締めやるシーンでますます盛り上がる。

銀のところまで終わったところで、改めてみると師匠の着物が、特に帯が美しい銀色で。
 
 
●仲入り


●柳家喬太郎『夜の慣用句』 
キョン師ここは新作で来ることは予想済ですが、いつものまくらの面白いところを何種類も振るのでどの話に行くのか見当がつかない。「池袋のデパート擬人化」「要町の不思議な商店」あたりはもう、客全員が酸欠で倒れるのではないかと思うくらいの笑いの渦。

だいぶ時間を使ったのであれかな、と思ったら、やはりの慣用句。鉄板ネタですね。豪快に笑いをかっさらっていかれました。部長のスケベぶりを見せつける「わざとウイスキーこぼすシーン」はいつ見て秀逸。


●三遊亭司『猫の忠信』
すんごいゲストのすんごい高座に負けてなかったですね。むしろゲストにより温まった場内の空気にうまく乗ってきた感じもあり。
池袋演芸場の思い出を、学生時代の思い出、長唄の稽古などを楽しそうに語るまくらは余裕があり、歌舞伎『義経千本桜』の話から、そのパロディである、この噺へ。

歌舞伎は全然知らないのですが、まくらの説明で十分楽しい。ただ、登場人物の名前がひっかけてあるので、知ってる人は余計楽しめるだろう。
町内の間抜けなあんちゃんたちが生き生きとしている。さらに、はめもの(三味線)入れながら猫が語るシーンは出色の出来。楽しめました。また聴きたい。


非常に満足度の高い会でありまして、真打昇進後も続けてほしいなと思うわけであります。
次は7月26日、その次は10月22日で、10月には円歌師出演されるとのこと。

(※日付修正しました 四家)
 
【御礼】池袋つかさの会 2014 春。|つかさ歳時記



m_shike at 17:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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