2014年04月21日
端正と流麗 なまらく落語フリークス 入船亭小辰 立川談吉 2014/04/19
この2000円(予約料金)は安かったなあ。
ひさびさなまらく。両国亭は表面きれいになりました。中は特にそのままです。
なまらくの顔付けの良さもそのままです。
古今亭きょう介『無精床』
入船亭小辰 『悋気の独楽』
立川談吉『天災』
仲入り
立川談吉『ピッケル』
入船亭小辰 『不動坊』
●古今亭きょう介『無精床』
6月より二ツ目昇進して古今亭志ん松。頑張ってよ!ちょっとこの日は不安定だったけど力はありそうだ。
●入船亭小辰 『悋気の独楽』
出囃子がずいぶん長い。なんと足袋を忘れたそうな。おりてきた きょう介さんの足袋を脱がせてはいて上がったという……。しっかりしてそうでこんなところがあるんですなあ。
小辰さんの噺はとにかくきちっとしている。言葉の切り方といいい仕方といい、ぴたっぴたっと心地いいくらいに決まる。いいなあ。
●立川談吉『天災』
いきなり「袖で足袋を借りるという儀式は、再び繰り返されるのでしょうか」爆笑。この日はまくらがスムースで、なかなか噺に入れないじれったさはほとんどなく、この噺へ。
もともと向いている噺だけど前回聴いた時よりさらにイリュージョン度が濃厚。家元を彷彿とさせるシーンと独自のシュールなクスグリがない交ぜになって、お馴染みの流れるような歌い調子でずんずん、ずんずん。楽しかった。
仲入り
●立川談吉『ピッケル』
出ました、かの家元もできなかったイリュージョン新作落語。進化しているとの秘密情報を聞いていましたが、確かに進化してます。
瀧川鯉八さんのような微塵の隙もない独自のファンタジーワールドとはちょっと違う、明るくってメロディアスな独自の世界。噺に入る前に「大した話じゃない」とかいうのだけは余計。面白いから堂々とやればいい。
●入船亭小辰 『不動坊』
足袋の都合で自分でメクリをめくって登場。「談吉さんに、い、いまのなに、と聞いてしまいました」いささか動揺したふりをして、さーっと客席を自分の色へと染め変える。
ピタリピタリと決まる端正な芸で、吉兵衛さんの狂気を演じるもんだからたまらない。仕方といい、若干食い気味に這入る台詞回しといい、もう全てが可笑しい。
登場人物の描き分けもピタリと決まり、しかもクサくない。大したもんです。
二人の持ち味が良く出たいい会でした。
ぶっちゃけこれで予約2000円は安いですよ。この顔付けでまたやるときにはぜひ皆さんご来場下さい。裏切りません。なまらくさん、またやってくれるんじゃないですかね。
6月より二ツ目昇進して古今亭志ん松。頑張ってよ!ちょっとこの日は不安定だったけど力はありそうだ。
●入船亭小辰 『悋気の独楽』
出囃子がずいぶん長い。なんと足袋を忘れたそうな。おりてきた きょう介さんの足袋を脱がせてはいて上がったという……。しっかりしてそうでこんなところがあるんですなあ。
小辰さんの噺はとにかくきちっとしている。言葉の切り方といいい仕方といい、ぴたっぴたっと心地いいくらいに決まる。いいなあ。
●立川談吉『天災』
いきなり「袖で足袋を借りるという儀式は、再び繰り返されるのでしょうか」爆笑。この日はまくらがスムースで、なかなか噺に入れないじれったさはほとんどなく、この噺へ。
もともと向いている噺だけど前回聴いた時よりさらにイリュージョン度が濃厚。家元を彷彿とさせるシーンと独自のシュールなクスグリがない交ぜになって、お馴染みの流れるような歌い調子でずんずん、ずんずん。楽しかった。
仲入り
●立川談吉『ピッケル』
出ました、かの家元もできなかったイリュージョン新作落語。進化しているとの秘密情報を聞いていましたが、確かに進化してます。
瀧川鯉八さんのような微塵の隙もない独自のファンタジーワールドとはちょっと違う、明るくってメロディアスな独自の世界。噺に入る前に「大した話じゃない」とかいうのだけは余計。面白いから堂々とやればいい。
●入船亭小辰 『不動坊』
足袋の都合で自分でメクリをめくって登場。「談吉さんに、い、いまのなに、と聞いてしまいました」いささか動揺したふりをして、さーっと客席を自分の色へと染め変える。
ピタリピタリと決まる端正な芸で、吉兵衛さんの狂気を演じるもんだからたまらない。仕方といい、若干食い気味に這入る台詞回しといい、もう全てが可笑しい。
登場人物の描き分けもピタリと決まり、しかもクサくない。大したもんです。
二人の持ち味が良く出たいい会でした。
ぶっちゃけこれで予約2000円は安いですよ。この顔付けでまたやるときにはぜひ皆さんご来場下さい。裏切りません。なまらくさん、またやってくれるんじゃないですかね。