裏[4k]落語中心に

まず最初にこの会の企画をされている噺HANASHIの加藤さんが会の説明など。どうも定期的にやるみたいですね。素晴らしい。だって100名も入らない小さな会場で1500円ですよ?

開演前にはスティーリー・ダン。いい雰囲気。会場ではDVDとともにビールやワインも販売。

●三遊亭わん丈『やかん』
上手と評判の前座さん。確かに、きっちり前座らしいやかんをやってました。


●古今亭菊之丞『妾馬』
「原宿は生れて初めて来ました」と、協会の長老たちの生態についてのまくらで温めた後は、もう安心して身を預けることができる落語世界。いつも通りの太くしっかりした声に人物ごとにきっちり描き分ける描写が素晴らしい。特に八五郎は程よくノリが良く、程よく人情味があり、古さも拙さもみじんもない。笑って笑って笑って泣いて笑ってすっきり。見事。珍唄の「ちんこ」は言わない。そのほうが師の雰囲気に合ってる。


仲入り


●古今亭菊之丞『明烏』 
出ました得意ネタ。ノリノリのリズムの中で、またも人物造形が的確、源平衛と相談するお巫女頭なんか惚れ惚れするほど上手い。一方で落語初心者にも必ず伝わるであろう、緻密な言葉の選び方も素晴らしい。


やっぱり菊之丞師は乗ってますよ。年齢的にもいい時期なんでしょうね。寄席で、トリで、また聴きたいですなあ。



  ビクターさんのこのDVDシリーズはいいですよ。今ちょっとうちの中に観ていないDVDが多すぎて、今回は購入しませんでしたが、欲しいのは一杯ある。そのうち買いますよ。