2013年10月30日

銭湯に響く『よかちょろ』船橋ときわ湯 わらいのくに・秋(第4回) 2013/10/27


前に桂宮治さんが出演した船橋ときわ湯。
そのときは銭湯の洗い場と浴槽が座席・脱衣場が高座だったのだが、
image
(↑前回)
 
 今回は浴槽に板を渡してステージに。
 image
もうお湯が入ることがない浴槽の上に板を張って、ステージに。
座席の向きが逆になりました。
そして近所のお年寄りを中心にいろんな方で満員。
立川談吉『よかちょろ』
はっと(シンガーソングライター)歌

仲入り

ゴリアカラス 歌


●立川談吉『よかちょろ』
今回はトップバッターが落語。
風呂屋だけに声に無駄なエコーがかかり、かなり喋りにくそう。探り探りのまくらはネタに迷っていたのか。
心の中でよかちょろがいいんじゃないのと思っていたら、ちゃんとよかちょろでほっとした。

残響音に苦戦しながらも堂々の語りで客席をじわじわあたため、唄に入って客席の興奮は一気に頂点へ。今まで敵だったエコーが今度は味方。素晴らしい。
あえていうと、落ちのあとから捌けるまでの間の表情がもう少し柔らかいといいかな。

客席でお年寄りたちが「談吉さん、良かったわね。うまかったわね」と口々に語り合っていた。ファンとしてはこういうのは嬉しいね。


●はっと(シンガーソングライター)歌
いやあ、すごいひとがいるんですね。弾き語りでここまで引き付けられるのは凄いこと。
叙情とユーモアの効いた歌詞はクリアなヴォーカルで全ての言葉が耳にスッと入ってくる。ギターもめちゃくちゃうまい。ハーモニカもカズーも楽しい。そして、まるでまくらのような喋りも絶妙。全て素晴らしい。

なんというか、ちょっとジャック・ジョンソンを連想したりして。久しぶりにまた聴いてみたいミュージシャンに出会った。


仲入り


●ゴリアカラス 歌
前回と同じバンド編成(ガットギター・アコーディオン・ウッドベース・ドラム)で全曲オリジナルを演奏。音は全体にとてもかっこよく、ほとばしるような熱情が風呂屋の高い天井までも充満する。もう少し歌詞が聴こえてくるといいんだけど、しゃがれている分PAノリが悪いのかなあ。あと、歌詞が聴こえずらい分だけ、曲紹介に工夫してくれるといいかもしれない。

image
image
image
 素人芸を排してプロだけで固めたことでイベントとしても大変締まったものになり、主宰者側もその手ごたえを感じていたみたい。これからもぜひ長く続けていただきたいイベントです。戦前から銭湯の常連だった方が最前列に座って落語と音楽を楽しんでいる。素敵じゃないですか。


m_shike at 09:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 落語コンテンツ このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
note 話芸(落語・講談・浪曲)×IT・マーケティング
サイト内検索
最新コメント
記事カテゴリ
メッセージ
パートナーブロガー 一覧 | アジャイルメディア・ネットワーク
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: