『シェアする落語』次回は7/7です。

2013年07月18日

渋谷の片隅でマニア気分 宇田川寄席 2013/07/14


僕がいま唯一「萌え」 を感じる憧れの方、恩田えり師匠と、伸び盛り二ツ目三人衆を追って渋谷・宇田川町へ。

2013年07月21日13時49分23秒.jpg


SMiLE
SMiLE

やー、分かりにくいところにありました。ビーチボーイズな感じで雰囲気はとてもいいんですが。
当日予約したら一番前の席で、高座まで1mくらいしかない。凄いライブ感。
喫茶SMiLE
東京都渋谷区宇田川町11-1 ...




春風亭正太郎『怪談 金明竹』
恩田えり『選挙と野球と住吉踊り』
柳家小太郎『笠碁』
仲入り

★へなちょこ映像の夕べ
恩田えり『ミッキーの休日』
春風亭正太郎『ねんねちゃん』
恩田えり『ミッキーの社会科見学』
 

●春風亭正太郎『怪談 金明竹』
レギュラーメンバーの三遊亭玉々丈さんが来れなくなった事情と、今日掛ける噺の説明。ある会のために作った改作で出来も良くないし悪ふざけみたいなもの、と。

いや、マニア向けではあるけれど、大変に凝った作りでなかなか良かった。金明竹が円朝作のような重い怪談噺に仕立て上げて合って感心。もうちょい手を入れて、またマニア向けに掛けてみてはどうかと進言申し上げましたよ。

と同時に、正太郎さん牡丹灯籠やってほしいなと思ったり。



●恩田えり『選挙と野球と住吉踊り』
白地に花を散らしたお着物が美しい。ほんと可愛らしい。
小唄『夕立』で既にメロメロな私でございますが、次が良かった。これです。


三木トリロー作・榎本健一歌の『これが自由というものか』。
途中までえり師匠自作なのかなと思ったくらい、今の状況にぴったりの風刺。
原曲のメロディを一部変えて、Aメロをマイナー進行でスローにしたのもとても効果的。
「なんか、何にも変わってませんね」全くですね。

おかげで翌日トリロー先生についていろいろ調べていたら面白くて半日つぶれてしまった。
GHQに睨まれながら風刺やってた人は違いますな。宮武外骨みたいだ。

選挙ネタは「電話がない」。詳細伏せます。
さらに夏の甲子園の行進曲と高校野球の話。最後に住吉踊りを控えての『かっぽれ掛け声教室』で終了。

高座の上の師匠は童女のようでもあり、ものすごく色っぽくもなり、ガツンと毒も効かせる。
ゆるゆるとしながらキラキラと輝く。素敵です。


●柳家小太郎『笠碁』
喉を傷めて「変なおかまみたいな声に」。後半の映画上映について「みんな飲んでください、飲まないとやってられられませんよ」などと笑い取りつつこの噺。

声が張れないのを逆手に取ったような絶妙の語りぶり。驚いた。あと、どういうわけか表情がときどき驚くほど柳家花緑師に似ていることにも驚いた。非常に細やかなところに気を利かせた演出でまことに結構。こういう落語を至近距離で聴けるのは幸福。


仲入り

●へなちょこ映像の夕べ
恩田えり『ミッキーの休日』
春風亭正太郎『ねんねちゃん』
恩田えり『ミッキーの社会科見学』

内容について書くと大変なことになるので一言も書きません。シャレになりません

あえて言うと、えり師匠は最近の作品、正太郎さんは学生時代に友人と制作した作品。 それくらいで勘弁してください。酒は進みました。

最近のあたくしにしては珍しく打上げにも参加。話が面白くて帰れないの。
どんな話なのかは一文字も書けませんが。書けないとごろか言えない。 

……という、いろんな意味でマニアな気分をくすぐられることこの上ない凄い会でした。
次回は9月8日。 

噺の最中に唐揚げ定食オーダーした人がいて、揚げ物の臭いとパチパチ跳ねる音が聞こえたのも、これまたマニアックというわけなのでしょう、はい。 

m_shike at 09:30コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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