2013年02月15日

充実感 立川流夜席(トリ ぜん馬) 2013/02/11


久しぶり広小路亭で立川流夜席。 
寒い中で並ぶ人もそれなりにいた。客席は8割埋まったかな。
image

吉笑さんの札が新しく、写真はまだない。

立川らく人『牛ほめ』
立川吉笑『くじ悲喜』 
立川談吉『よかちょろ』 
土橋亭里う馬『雑俳』 
立川談笑『イラサリマケー』
立川ぜん馬『ねずみ』



●立川らく人『牛ほめ』
後ろ髪がなんとなく韓流のらく人さん。前座らしい語り口で前座らしいとちり方をしていたが、途中から自分のギャグを入れてパワーアップ!したかと思ったらまたとちってた。センスはいいと思う。

●立川吉笑『くじ悲喜』 
寄席興行でもやってしまったまくらでのフェイント。これが実にいい感じに客を沸かせた。ここからもまたスムースに進行し「今日はお若い方も多いので、思い切って」とこの噺に入る。
先月の両国亭『談吉君と吉笑くん』よりずっと面白かった。キャラ三人の描き分けはまだ改良の余地があるが、「悲喜」の感情描写、とくに一番古いくじの「悲しみ」がどーんと前面に出て、その分ナンセンスが際立つ展開に。やはり感情を前に出したほうがこういう噺は楽しめる。年寄りもゲラゲラ笑っていたもん。
『狸の恩返し過ぎ』『舌打たず』に続く吉笑スタンダードの候補と呼んでいいと思う。こうやって「斬新な発想でネタおろし」→「ちょっと停滞」→「新しい発見により発展」と創作落語がだんだん育っていく過程を楽しめるのは吉笑ファンの特権だ。


●立川談吉『よかちょろ』 
まくらなし『親子の話を』とさっと入ったのはかっこよかった。噺もそんなに悪くはないと思ったのだが、本人は反省しきり。確かに熱演のわりに客は静かだった。微妙に歯車がずれていたのだろうか。あと、正直に言うけど髪の毛赤すぎ。もうちょっと落ちたほうが似合う。


●土橋亭里う馬『雑俳』 
「お後がございますので軽いところで」と雑排。大変良い出来。里う馬師はどうしても重く長く感じてしまうことがあったのだけど、今回はすっきりとまとまって客の反応も良かった。


●立川談笑『イラサリマケー』
ヒザなので何を掛けるか一瞬迷った後で鉄板の噺へ。鉄板揺るぎません。スパッと見事に爆笑をかっさらう。「クイズ仕立て」のこの噺が終盤に差し掛かると「もうお客さん疲れてきたからな」と台詞で素に戻したり、ちゃんとやりたい放題やってきっちりトリにつないだ。さすがです。 

●立川ぜん馬『ねずみ』
ピシッと楷書の芸。見事です。緩急のつけ方かとても心地いい。
ただ、どうしてもしわがれ気味の声が気になる。
とはいえ、堪能しましたよ。


キャリアもキャラもバラバラ、個性豊かな演者が自分の落語をしっかり語り下ろす、立川流らしい「落語聴いたなあ」というずっしりとした満足感が良かった。夜席は人数が少ない分、特にそう感じる。色物もしっかり入って緩い空気を作り出す定席の寄席も、もちろんいいけど、この充実感は立川流ならでは。

もっと多くの人に来てほしいなあ。悪い入りじゃなかったけど、このレベルなら満員になってほしい。



m_shike at 08:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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