2013年01月30日
創作朗読 立川談吉お楽しみ会『甘美』(第4回) 2013/01/26
今年初の談吉さん独演会。
松はとっくに取れてるけれど、ちゃんと袴で登場。
なかなかいいものですが、狭い道楽亭の中では動きにくそうでした。
髪の毛の赤はだいぶ落ち着いてきた。
髪の毛の赤はだいぶ落ち着いてきた。
立川談吉『七福神』
立川談吉『後生鰻』
立川談吉『創作朗読 小野寺美津子の〇〇』
お仲入り
立川談吉『死神』
●立川談吉『七福神』
冒頭は家元のジョーク2つと自作ジョーク2つ。自作2つ目の「コンビニ鳥」の話が面白かった。
噺は『一目上がり』だが、七で止めると『七福神』で正月向きのおめでたい噺に。
すいすいと進んでウケていたが、落ち前に噛んだのが惜しい。
●立川談吉『後生鰻』
また、何やろうかなと逡巡。
客に「右と左とどっちがいいですか」などと聞く。なんかちょっと無駄な時間のような。
ここで、この前の両国亭の『半分垢』みたいに「さっくり入ってさっくり終わる」と、かっこいいのだが。
この噺はかなりのブラックユーモアで、それだけに談吉さんがさらりとこなすと、とても良い感じになるのだけど、逡巡した分が損。
まあ、噺に入ると言うのは勇気がいることなのかも。先日の宮治さんまくら40分喋りまくりも、噺に入りたくないんでしょうねえと自己分析していたし。
●立川談吉『創作朗読 小野寺光子の○○』
演目の表記がこれでいいのかわかりません。
前回のこの会で宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』朗読40分と言うのがあって、さすがに長かったので次は何を読もうかと思ったらいいのがなくて自作した、とかだったかな。
文体はニセ宮沢賢治みたいで、世界観は緩くシュール。くすくすと笑える。
仕草も捨てて上下も捨てて、お得意の歌い口調も捨てた「朗読」で談吉さんの作家性がグイと前に出るのがなかなか興味深い。
パスティーシュに徹するのも手かな。次は太宰治とか。いや、好きなことやってくれればいいです。
パスティーシュに徹するのも手かな。次は太宰治とか。いや、好きなことやってくれればいいです。
仲入り
●立川談吉『死神』
まだ自分の噺にはなっていない感じで、ところどころ言い間違いや仕込み忘れがある。
入れ込んだギャグは悪くないんだけど、噺がまとまっていないのを、ごまかしているようにも聞こえる。でも似合っている噺だし、さらに煮詰めていくといい持ちネタになると思う。
田能久といい、ぶきみな爺さんがわりといいんだ。談吉さんは。
「頭がいい方ではないので、やりたいことをどんどん仕掛けていこうかなと。この会は、理想としては古典二席に新作一席、間に朗読という感じです」と。うん、それでいいと思います。
打上げは出なかったけどずいぶん盛り上がったそうです。
入れ込んだギャグは悪くないんだけど、噺がまとまっていないのを、ごまかしているようにも聞こえる。でも似合っている噺だし、さらに煮詰めていくといい持ちネタになると思う。
田能久といい、ぶきみな爺さんがわりといいんだ。談吉さんは。
「頭がいい方ではないので、やりたいことをどんどん仕掛けていこうかなと。この会は、理想としては古典二席に新作一席、間に朗読という感じです」と。うん、それでいいと思います。
打上げは出なかったけどずいぶん盛り上がったそうです。