『シェアする落語』次回は7/7です。

2013年01月23日

今年もこの三人に注目!『談吉くんと吉笑くん』 2013/01/19


今年初の落語会は主催に回っていたので、客としては初落語だな。
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満員ではなかったけど、いい入り。
立川笑二『出来心』(花色木綿)
立川吉笑『ふすま売り』
立川談吉『つるつる』

中入り

立川談吉『半分垢』
立川吉笑『くじ悲喜』



●立川笑二『出来心』(花色木綿)
「目上をからかう」「ちょっとずらしたギャグ」いずれも前座とは全く思えない安定感と独創性。もはやこれにも慣れてしまった。はじめて笑二さん聴いた人は驚くのかもしれないなあ。


●立川吉笑『ふすま売り』
まくらでのフェイントに振った「架空の噺」がうまくできすぎて、新作できそうな予感。フェイントなので一度まくらに戻って笑二さんとの同棲生活を語る。

この噺「ふすま」も安定してきたが、冒頭が一番面白い、いわゆる出落ちになっている気が。
後半に山場が欲しい。ご隠居が逆襲に回れないかなあ。
 
今回の落ちはよく分かんなかった。


●立川談吉『つるつる』
『シェアする落語 第1回』で僕がお願いしたこの噺、最近よく掛けてくれる。なんか嬉しいものですな。

あとで本人が「下手糞でしたねえ」と言っていたが、どうしてどうして、リズムとメロディは完璧に僕のハートに突き刺さり、聴いているうちにちょっとした心労・プチ鬱なんかは簡単に吹き飛ばしてしまうパワーを感じた。

何度も書いていることであるが、談吉落語は歌であるが故に、何度聞いても楽しめるのが強み。


仲入り


●立川談吉『半分垢』
実は個人的にはこの日もっとも気に入った高座。
「短いのやります」と、さらりと短くまとめた。これが師匠・立川左談次師の『町内の若い衆』を思わせたのだ。

これはね、かっこいいですよ。

軽い噺をきちんと軽くやって、さっといなくなる。
談吉さんに武器がまた一つ出来たのかも。
『夕立勘五郎』なんかも、この「さらっと受けて、さっといなくなる」ラインでまた聴いてみたい。


●立川吉笑『くじ悲喜』
まくらでのフェイントはなんと『富久』これは見事。噺は昨年12月24日に披露した新作のバージョンアップ、受けていた。

周りではもの凄く評価高かったですが、もう一練り欲しいかな。

まず三人(?)のキャラがいま一つ分かりにくいのと、噺のリズムがまだ整い切れていない。ここがクリアになると『舌打たず』なみに、何度聴いても楽しめる話になるような気がする。

ただ「取り残されたものの悲しみ」がより強調されたのはいいと思う。悲しみが強調されるとその落差でバカバカしさが際立つ。今後に期待です。


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メロディアスな談吉さんとビートの利いた吉笑さん。憎らしいくらい安定したスーパー前座の笑二さん。このトライアングルはとにかく楽しい。また来なくちゃ。


というかですね、今年のなまらく両国亭は顔付けが僕の好みと合い過ぎてびっくり。これはホント楽しみ。追ってきちんとご紹介しますね。


●出演者のブログ記事 
談吉くんと吉笑くん: 立川吉笑のブログ

m_shike at 09:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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