『シェアする落語』次回は7/7です。

2012年12月25日

鈴本12月下席・昼 年の瀬に芝浜を聴く会 五街道雲助 2012/12/22


何度か書いたけど、芝浜は苦手。特に家元の芝浜は。

(生で聴いたのは家元最後の芝浜だった。あれは凄かったけど落語じゃなかった)

苦手だけど、家元が「江戸の風が吹いている」と認めた落語家、五街道雲助師の『芝浜』は好みなのです。

久しぶりの鈴本は開演前から満員。

三遊亭ございます『たらちね』
柳亭こみち『元犬』
翁家和楽社中 太神楽 
柳亭燕路『時そば』
春風亭一之輔『鈴ヶ森』
柳家紫文 三味線漫談
桃月庵白酒『宗論・改』

仲入り

昭和のいるこいる 漫才
古今亭菊之丞『幇間腹』
林家正楽 紙切り
五街道雲助 『芝浜』



●三遊亭ございます『たらちね』
普通に前座だと思っていたら後半の演出にひねりがあってなかなか。


●柳亭こみち『元犬』
袴なかなか格好良い。下から上がってくるはずのマイクが出てこない。そのまま最後まで地声で。前座扱いか。声はちゃんと通ってたけど。犬可愛い。下がるときの顔が怖かった。怒ってたのかな。 


●翁家和楽社中 太神楽 
和楽 和助 小花の三人 小楽さんはお休み
和助さんの「土瓶のつる立て」初めて見た。
口にくわえたバチの上に土瓶逆さにしてつるで立てる。
凄い。一回失敗したけど。 


●柳亭燕路『時そば』
うーん。柳家の教科書のような芸だ。いじらずにここまで笑いが取れるとは。 


●春風亭一之輔『鈴ヶ森』
久しぶり。地元の東武野田線の車中アナウンスの枕がやたらと可笑しい。噺はお得意の根多でさすがの出来。 


●柳家紫文 三味線漫談
実は初見。鳴り物とのコンビネーションがキモなんですね。 


●桃月庵白酒『宗論・改』
これはびっくり。
例によって毒舌なまくらでぐっとヒートアップした後の宗論はまさに改作。
いったい何種類の宗教が出てくるのかわからないチャンチャカチャン。
立川談笑師みたいだ。腹がよじれた。


仲入り 


●昭和のいるこいる 漫才
お歳のせいかちょっとずつズレるところがあるんだけど、最後まできっちり程よく笑わせてくれる。
素敵ですねえ。


●古今亭菊之丞『幇間腹』
絶好調。たいこも似合いますねえ、この師匠。トリを聴きに来ないと。


●林家正楽 紙切り
プロジェクター使用で観客の溜息が3割増。
相合傘・お正月・阿波踊り・討ち入り あともう一つあったかなあ。
阿波踊りの指先に惚れ惚れする。
 

●五街道雲助『芝浜』
軽くごあいさつ程度のまくらで噺へ。期待した通りの抑制が効いた芝浜。
僕が好きなシーンは刺身の味見をしてもらうところ。こういうシーンがしっかりしているから後半の説得力が出てくる。繊細で、それでいて骨太な芸。大好きです。


トリがネタ出ししているせいか、非常にいい演目が並んで、寄席の楽しさを満喫しました。


m_shike at 22:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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