2012年12月15日

夕立に小言 江戸な夜 立川こはるvs立川談吉 2012/12/11


5名キャンセルが出た!とのツイッター情報に思わず駆けつけた道楽亭ほぼ満席。
予約入れずにごめんなさい。
こはるvs談吉 121211
なんとか開演に間に合った。
立川こはる『松竹梅』
立川談吉『粗忽長屋』

仲入り

立川談吉『夕立勘五郎』
立川こはる『小言幸兵衛』


●立川こはる『松竹梅』
まくらからして安定してる。きちんと空間を和やかに制御している。
途中から来たお客さんにもちゃんと対応。落語家のお歳暮の話から口上の話へ。
登場人物の描き訳がきちんとしてて安心して噺にのめり込める。
 

●立川談吉『粗忽長屋』
燃える赤髪の隣には家元の名言を集めた日めくりがかかり、そこには「勝手に生きろ」と書いてあった。うむ、美しいな。

やはり赤髪のまくらから入る。今日はなかなかスムース。あまりぐるぐるしない。
 
噺の方はもう楽しくて。「日本一なんですよー」の連発が八のキャラを強烈に印象付ける。イリュージョンが入った八から熊へのまくし立てが今回も炸裂、でも「人がゴミのようだ」がいま一つ受けない。面白いのに。客の世代かね。

家元の『松曳き』には「抱いている俺は誰だろうと言え」というセリフがある。やはりこれはイリュージョンの敬称なんだな。 


仲入り


●立川談吉『夕立勘五郎』
「噺が短いから」と、たっぷりと浪曲。
何曲やったんだろ。しまいには柳亭痴楽の『恋の山手線』をトチリトチリながらやってました。相変わらず、さしてうまくはないけど心地いい。

で、僕の大好きなこの噺、やってて楽しいだろうなあ。その気分が十分に伝わってくる。何度でも聴きたい。

 
●立川こはる『小言幸兵衛』
まくらでは釣られてちょっと歌ってみたり(とくにうまくない)。
噺の方は後半やや息切れ気味だったものの、いつものシャキシャキ歯切れのいいこはる口調に大家の狂気(狂ってるよねあの大家)が加わって大変結構。
座った席の都合で大家の目線が真正面にぶつかってきて、怖くて面白くて。
もちろんまだまだ磨ける。また聴かせていただきたい。 


今回特に感じたのは取り合えわせの相性の良さ。
二つの若い個性がなぜか調和して、なんとなく「江戸」が漂うのですよ。
不思議なことですが。

またこの二人でやってほしい。

m_shike at 11:00コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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