2012年12月16日

茶髪の新真打、口上の途中で顔を上げる→立川こしら 真打昇進披露 2012/12/14


ホントは行く予定なかったんだけど、どうしても行きたくなって成城ホール。
談笑師には間に合わず。

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(立川志らべ?)
(立川談笑『堀之内』)
  
立川談四楼『人情八百屋』 (※途中から入場)
立川左談次『長短』
立川志らく『金明竹』(アメリカ人バージョン)

仲入り

『口上』
談笑(司会) 談四楼 こしら 志らく 左談次 

立川こしら『御神酒徳利』
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●立川談四楼『人情八百屋』
途中から。
最近、同じ噺を三回聴いて、三回とも泣かされるのはなんだかちょっと悔しいが、泣ける喜びの方がはるかに大きい。
それに実は同じじゃない。お客さんを見ながら微妙に言葉を出し入れしている。


●立川左談次『長短』
まくらでこしら師をほめるかと思いきや「本音でないことを言うと、かむんです」どかーんと沸く観客。
噺のほうはいかにも左談次調子。絶妙の軽さ。自由さ。

談四楼師→左談次師の流れがもう絶妙ですよ。


●立川志らく『金明竹』(アメリカ人バージョン)
いまだこしらさんを真打にしたことを悔やんでいるようなまくら。
「与太郎みたいなやつですから与太郎の噺を」と『金明竹』へ。
初めて聴いたアメリカ人版。上方に英語のミックスで大爆笑。客席が丸ごと唸るようだった。


仲入り 
志獅丸さんがCD販売担当。寒空はだかさんも『せんきゃくばんらいぶ』のチケット売ってました。


●口上
談笑(司会) 談四楼 こしら 志らく 左談次 

だいたいのところを記憶頼りにメモ。

・立川談四楼師匠
数年前から落語ファンの間で「こしらが面白い。壊れている」と聴いた。
賢明なことに(!)日暮里も広小路も来ないので、なかなか聴けなかった、
聴いてみたら確かに面白いし、確かに壊れている。先代三平みたいだ。
ネットが得意なので立川流のサイトやらせる。

 (こしら師、顔を上げて 「えー、それ落語関係ないじゃないですか」)

立川流には今までの上納金という軍資金があるから。

 (こしら師「あーもらえるんですか。やります。」)

(どっかのタイミングで こしら師、胸元からCD『高速落語大ネタ十番』を出して見せた。どこだか忘れた)


●立川左談次師匠
顔がいい。見る角度でいろんな表情に見える能面のよう。
誰も言わないが声がいい。心地よい。
自分の世界観を持っている。私は賛同しないが(客爆笑)。
昔の尺度の名人にはなれないが、新しい世界を切り開くだろう。


●立川志らく師匠
まだ罪悪感が。

19で入門してきていろんな名人の落語を聴かせたが、全部同じに聞こえるらしい

あまりにも素人口調なので「江戸弁にならないのか」と言ったところ「えどべんってどうやってはなすんすかー」と言われ、教えるのをあきらめた。さっき、袴のつけ方を教えた。教えたのはこれだけ。

こいつは談志が死んだから真打になれた。二ツ目昇進の時も談志は見ていない。そのあとの孫弟子は見ている。運がいい。

でも真打トライアルではお客様の支持がダントツだった。
お客様に押されて真打になった。

ふだんからうまいものばかり食っているグルメ評論家と同じで、落語ばかり聴いて少しおかしくなっている評論家に支持されている(!)

落語を知らないし、知らないと公言する。それは林家の芸風なので納得いかない。
もっともっといろんなものを身に着けた上で今の形の落語をやれば厚みも出ていいと思うんだが。

好きな映画を聴くと『タイタニック』と言うし。いや悪い映画じゃないけどさ。

これからもっといろんなものを吸収して、談志が向うで「志らくはいい弟子を作った」と言ってもらえるような真打になってほしい。

皆様これからも甘やかさないようにお願いします。


……どの師匠も、この人の真打昇進に対して最上級の口上だと思いましたよ。


●立川こしら『御神酒徳利』
その最上級の口上を頂いておきながら、談四楼師匠を「ちっせえー」と暴言(理由 ホッビーを2本注文したら気が抜けるから一本ずつ頼めと怒られた)。

その一方で高速落語R-30×3 大ネタ10 足して100席を以て「立川流は百席できて真打。100席ちゃんと形にした人がいるか?」と、これはもっともな自慢。

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例によってあんまり本気じゃないみたいですが。

「立川流Webサイトはワードプレスで作ります」いいんじゃない。

落語知らない、けど円生師匠には詳しい。
師匠の作ったテストで最高点とらないと破門だと脅されて一生懸命勉強して、ちゃんと最高点とった。『紫檀楼古木』 だって知ってる。皆さん知らないでしょ。どんな噺かは忘れましたが。

などなど、まくらで多くの客をこしらワールドの罠にはめたところで、いつも通り「江戸っ子は、五月の鯉の〜」と、「こしら的江戸ワールド」の設立を宣言してこの噺へ。

実は翌日、談四楼師匠独演会(北澤八幡参集殿)にこしらさんが(たぶんこの会のお礼挨拶に)来ていて、打ち上げの席でお話したわけなんですが。
とある著名なノンフィクションライター(仮にA先生とします)との会話がとても面白かった。
(飲みの席の話は書かないのがポリシーだけど、すみません今回は破ります)

シケ「『御神酒徳利』面白かったですよ」
A先生「どちらの型ですか」
こしら師「へ?」
A先生「柳家と三遊亭で全然違いますよね」
こしら師「あ、Wikipediaです」

絶句と爆笑。

シケ「あれ、途中から『名探偵コナン』になってましたね」
こしら師「ええ、そういう意味では『青山』の型ですね」
何とも芸人さんらしいと思いませんか?

で、その青山型・御神酒徳利はどんな感じだったかというと。

・善六のおかみさん水晶玉で占う(あんまり当たらない)
 『火焔太鼓』といい、こしら師の落語に出てくるおかみさんはホントに変で面白い
・善六に必殺仕事人みたいなポーズがある
・善六、神奈川宿の女中(お金盗んだ人)にモーション掛けられる
・ここでひとつ、とんでもない仕込み忘れ。いったん戻って仕込んでから再開
・善六、ここから行く先々で名探偵コナン
・落ちはオーソドックス

まあとにかく、どこまでもこしらさんの世界。
暢気でおっちょこちょいでお茶目で、古い落語ファンには怒られそうな、でもよく聴くと名作の芯は決して外していない凄さ。

最近僕の周りで、こしらファン増えてるんですよ。はい。


最後にこちらをご覧いただきましょうか。

立川こしら真打昇進披露



立川こしら師匠 真打昇進おめでとうございます!

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m_shike at 23:26コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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