2012年10月08日

素晴らしい『御神酒徳利』瀧川鯉昇フリーライブ 2012/10/06 #rakugo #落語


瀧川鯉昇師匠がフリーライブって、信じられます?
IMAG1364
ミュージック・テイト西新宿店、開店一周年アニバーサリー口演だっていうんですよ。
速攻で予約入れたら整理券を郵送してくれました。親切。

瀧川鯉昇『御神酒徳利』



●瀧川鯉昇『御神酒徳利』
もちろん満員、立ち見も出る中で、椅子と椅子との間の狭い空間をすり抜けるようにして鯉昇師登場。

まくらはたっぷり。
「これくらいの大きさ人数がちょうどいいですね」
「いまみたいな話も寄席だと笑いが来ないんです」
「落語ブームで大学の落研の人数が増える。入ってきて二つ目になるころにはブームは終わっている。でも昔は寄席以外で落語ができるところが少なかったして聴くほうとしてもどこでやっているのかわからなかった。いまはこうして落語ができる場所があちこちにあるし、皆さんそれぞれお調べになって来ていただけるのでありがたい」

さらにご自身の若いころの話として、春風亭栄橋師(『赤めだか』にでてきますね)と飯田に行った時のエピソード(面白すぎるので書かない)。「いまみたいな話は寄席では掛けられないのですよ」なるほど。

そして、御神酒徳利をやります、と。おおお。
「円生師匠は御前で掛けたので、もうこの噺は下々の前ではやらないといったが私はそんなことはないですから」。
もうこの時点で鯉昇師のペースに観客全員が巻き込まれているわけだけど、噺のほうが凄かった。

まず声。マイクはあるにはあったが飾りのようなもの。
至近距離で聴く鯉昇師の声は何とも心地がいい。そんなに張っていないのにきっちり耳に入ってくる。
いかにも鯉昇師らしいギャグ、『千早振る』(モンゴル編)でも炸裂する仕草ギャグ。
そして何ら力むことなくさらりと造形されたキャラ、そのひとりひとりが生き生きと形になっている。特に稲荷様、ピシッとして良かったなあ。

大坂から帰るところの、言い立てがまたいいんだ。
最後の最後まで堪能させていただきました。

鯉昇師の何が素敵だって、あれだけの技量を持ちながら決してその技量を見せびらかさないところ。名料理人が10人入れば満員の立ち飲み屋で地元の酔客相手に商売しているような、そんな感じなのですよ。


ただで聴いて帰るのは余りに申し訳なかったので、近々使うということで
これをテイトさんで購入させていただいたんだけど鯉昇師の出囃子『鯉』が入ってない。残念。

鯉昇師の独演会、是非とも行かなきゃ。

m_shike at 11:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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