2012年10月06日
改作・怪作・ファンタジー こしらの集い 2012/10/05 #落語 #rakugo
近所のスーパーでは買い物するとポイントがたまる。
1000ポイント貯まると、これをEdy1000円分に交換できる。
その1000円分Edyで入場しました『こしらの集い』。
現金だと2000円のところ1000円なんです。
しゃりーん、といい音がします。
途中入場だったのですが、僕が入った後からも しゃりーん って音がしてました。
茜@akanetoonというわけで、10/5こしらの集い マクラ(いまだ反抗期、幼子の姪に厳しい大人気ないこしら)『桃太郎』(定吉改め六代目桃太郎又はすもも鬼太郎)仲入り 『禁酒番屋』(近藤様にちゃんと酒が届く禁酒番屋)今夜はマクラと禁酒番屋が気に入ったね、わたし的には(上から目線ー) #落語
2012/10/05 23:26:05
立川こしら『桃太郎』あたくしは桃太郎の途中から入場でございます。
仲入り
立川こしら『禁酒番屋』
●立川こしら『桃太郎』
入場遅れて残念ながらまくらは聞き逃し(面白かったらしい)。
結論からいうとかなり面白い。改作というより新作で、怪作ですね。
桃太郎が六代目だったり、川に桃だけじゃなくて巨大なジャガイモ・茄子・かぼちゃ・夏の落語でおなじみアレが流れてきたり、相変わらずの奇想天外な展開に唖然としながらも、それでも笑ってしまう。
気が付くとストーリー展開は良くできてるんだ。落ちは正直よく分かんなかったんだけど、あれがこうしてこうなったと考えると、えらくブラックなんだな。なんとなく星新一を連想した。
仲入り
●立川こしら『禁酒番屋』
こしらさんが「もっとも衝撃を受けた噺」なんだそうだ。
「小便飲ませて憂さ晴らしでいいのか」という疑問からスタートして、これまた独自の奇想天外な展開でぐいぐい引っ張っていく。
途中の火曜サスペンス劇場みたいな台詞のやり取りは長すぎるし、酒飲むところも下手だなあと思ったけど、正直そんなことはどうでもいいくらい筋立てがよくできているし声もしっかり通るので 楽しめちゃうのですねえ。
で、落ちはまさかの考え落ち。
終わって5分くらい考えてやっとわかった。こりゃすごいや。伏線もう少しきちんと張ったほうがいいと思うけど、よくできている。近藤氏、目出度くお酒が飲めました。
型にはまった『古典落語』を江戸と感じる人にとって、こしらさんの落語は違和感ありまくりだろう。
だけど「こしら的江戸の世界」はめちゃくちゃながらも、「いま目の前のお客さん」をきちんと笑わせるためにこしらさんが丁寧に構築した世界観があり、さっぱりとしてお気楽な「こしら的江戸っ子」たちが大活躍して、面白いことをやってくれる。
世界観がしっかりしているので、客を江戸の世界に誘うために、無理に現代を引っ張り出したり(言い間違いでうっかり出しちゃうことはあるけどね)、自分自身を出したりしない。
「えー江戸っ子は〜」と噺が始まると、もうこしらさんはそこにいない。こしら的江戸っ子たちの登場だ。
そもそも、『古典落語』に出てくる江戸の世界は、後世の落語家が「目の前のお客さん」を喜ばせるために、頭の中でこしらえたファンタジーであり、それをいまの落語家と落語ファンが後生大切にしているだけのこと。それはそれで全く問題ないし、僕も好きだけど、先人が創造したファンタジーに依存するだけが江戸の落語じゃないでしょう。
極端なはなし、落語家の数だけ「江戸」があってもおかしくないわけだ。
こしらさんの「江戸」は、こうして『古典落語』におけるファンタジーを相対化しちゃう。それはちょっと凄いね。
問題はこうした相対化こそが「うるせい、下手糞が余計なこと言うな」と、嫌われてしまうってことなんだけど、いいじゃないの。嫌いな人は他の落語を聴けばいいのだ。まあ僕だって、上下くらいはちゃんとして欲しいと思うけど。
『新ニッポンの話芸ポッドキャスト』でこしらさんが言っていたことを思い出しながら、こんなことを考えてしまいました。
ちなみに客席に広瀬和生さんがいらしていて、終演後こしらさんとお話しているのを目撃。そのやり取りがあまりにもポッドキャストそのまんまなんで、なんか笑ってしまった。 いや、何の不思議もないんですが。
最後に速報。これ、11月14日発売です。
さらに速報。
入場遅れて残念ながらまくらは聞き逃し(面白かったらしい)。
結論からいうとかなり面白い。改作というより新作で、怪作ですね。
桃太郎が六代目だったり、川に桃だけじゃなくて巨大なジャガイモ・茄子・かぼちゃ・夏の落語でおなじみアレが流れてきたり、相変わらずの奇想天外な展開に唖然としながらも、それでも笑ってしまう。
気が付くとストーリー展開は良くできてるんだ。落ちは正直よく分かんなかったんだけど、あれがこうしてこうなったと考えると、えらくブラックなんだな。なんとなく星新一を連想した。
仲入り
●立川こしら『禁酒番屋』
こしらさんが「もっとも衝撃を受けた噺」なんだそうだ。
「小便飲ませて憂さ晴らしでいいのか」という疑問からスタートして、これまた独自の奇想天外な展開でぐいぐい引っ張っていく。
途中の火曜サスペンス劇場みたいな台詞のやり取りは長すぎるし、酒飲むところも下手だなあと思ったけど、正直そんなことはどうでもいいくらい筋立てがよくできているし声もしっかり通るので 楽しめちゃうのですねえ。
で、落ちはまさかの考え落ち。
終わって5分くらい考えてやっとわかった。こりゃすごいや。伏線もう少しきちんと張ったほうがいいと思うけど、よくできている。近藤氏、目出度くお酒が飲めました。
型にはまった『古典落語』を江戸と感じる人にとって、こしらさんの落語は違和感ありまくりだろう。
だけど「こしら的江戸の世界」はめちゃくちゃながらも、「いま目の前のお客さん」をきちんと笑わせるためにこしらさんが丁寧に構築した世界観があり、さっぱりとしてお気楽な「こしら的江戸っ子」たちが大活躍して、面白いことをやってくれる。
世界観がしっかりしているので、客を江戸の世界に誘うために、無理に現代を引っ張り出したり(言い間違いでうっかり出しちゃうことはあるけどね)、自分自身を出したりしない。
「えー江戸っ子は〜」と噺が始まると、もうこしらさんはそこにいない。こしら的江戸っ子たちの登場だ。
そもそも、『古典落語』に出てくる江戸の世界は、後世の落語家が「目の前のお客さん」を喜ばせるために、頭の中でこしらえたファンタジーであり、それをいまの落語家と落語ファンが後生大切にしているだけのこと。それはそれで全く問題ないし、僕も好きだけど、先人が創造したファンタジーに依存するだけが江戸の落語じゃないでしょう。
極端なはなし、落語家の数だけ「江戸」があってもおかしくないわけだ。
こしらさんの「江戸」は、こうして『古典落語』におけるファンタジーを相対化しちゃう。それはちょっと凄いね。
問題はこうした相対化こそが「うるせい、下手糞が余計なこと言うな」と、嫌われてしまうってことなんだけど、いいじゃないの。嫌いな人は他の落語を聴けばいいのだ。まあ僕だって、上下くらいはちゃんとして欲しいと思うけど。
『新ニッポンの話芸ポッドキャスト』でこしらさんが言っていたことを思い出しながら、こんなことを考えてしまいました。
ちなみに客席に広瀬和生さんがいらしていて、終演後こしらさんとお話しているのを目撃。そのやり取りがあまりにもポッドキャストそのまんまなんで、なんか笑ってしまった。 いや、何の不思議もないんですが。
最後に速報。これ、11月14日発売です。
立川こしら真打昇進記念盤 高速落語 大ネタ十実はわたくし、こちらのCDレコーディングに客として参加させていただきました。詳細は書けませんが、弟弟子の立川志獅丸さんがものすごく貢献していたことだけ記録しておきます。
巨星"立川談志"が落語の神様に召されて一年。「孫弟子初の真打」立川こしらが今年12月に真打昇進!
今回"異端児"立川こしらはどんなアプローチで我々を笑わすのか?
伝説の『高速落語』シリーズより一年。"立川流の秘密兵器"が"落語界の秘密兵器"に化けた!
"志らく一門会真打トライアル"を見事に通過して
「立川談志の孫弟子の初真打」・「立川志らく門下初の真打」というキャッチフレーズを手に入れた"落語界の異端児"立川こしらが、12月にいよいよ真打昇進。
落語家人生最大の晴れ舞台に記念盤をリリースしないわけにはいかんでしょう!
伝説になるか? はたまたあやしい商品なのか? トリックスターの次なる一手とは・・・?
曲目:
【収録予定演目】
●千両みかん
●紺屋高尾
●子別れ
●抜けすずめ
●富久
●御神酒徳利
●鼠穴
●居残り佐平次
●品川心中
●井戸の茶碗
全10席収録予定
さらに速報。
本格的です。「立川こしら真打昇進披露」12/14日(金)18:30/19:00 成城ホール 出演/立川こしら、立川左談次、立川談四楼、立川志らく、立川談笑 発売は10月19日からとなってます。
— 立川こしらさん (@kosira) 9月 28, 2012