2012年08月20日

談四楼師からこはるさんへのメッセージ 第15回あかぎ寄席  1周年記念 立川こはるスペシャル公演 2012/08/19 #rakugo #落語


いつもは20名ちょっとの会場で開催されるあかぎ寄席。
先月から1周年スペシャルで、赤城神社の地下にあるホールでの開催、
かなり広くてゆったり100人以上は入りそう。
最前列にいたのでよく分からないけど9割は埋まっていたのかな?
立川こはる『風呂敷』
昔昔亭A太郎『皿屋敷』
立川談四楼『濱野矩之』

仲入り

鏡味味千代 太神楽
立川こはる『鰻の幇間』



●立川こはる『風呂敷』
前座なしでいきなり出囃子『不思議なポケット』がなり、主役登場。NHKの集金人が来たけどテレビがないし携帯電話もiPhoneだからワンセグも見れない、みたいな、いつものふわっとした感じでまくら。
噺のほうは開口一番ということもあり、かなり刈り込んでいてスッキリ。

●昔昔亭A太郎『皿屋敷』
いつもスムースに噺が流れ過ぎて、いまいち印象が薄いA太郎さんは、なんとこれネタおろし!「酷いですよねえ他人の会でネタおろしって」。
幽霊が出ることもあって、いつもよりメリハリがあったような。途中笛を吹いたのは誰だろう。こはるさんだろうか。この後の会でさっそくこの噺掛けたんだそうだ。

●立川談四楼『濱野矩之』
長めのまくらはもう笑いっぱなし。なんでも鑑定団の話をかなり長くやったので、はてなんだろう、『猫の皿』や『竹の水仙』はお持ちだったっけと思っていたら、まさかの濱野。

これがもう、素晴らしかったですね。

もともとは名人伝とはいえ「母の悲劇」が強調され過ぎて「おめでたい噺」とは言いづらいこの噺を「改作・談四楼版」と言っていいくらい、噺のあちこちに工夫がちりばめられ、それが噺の雰囲気を決して変えないまま「おめでたい」を客に納得させてしまうところが凄い。小説家である師匠のセンスが存分に生きている。

語り口も、その緩急・強弱が素晴らしい。これはいつものことではあるけれど、いつも以上に冴えわたっていた。

若手の方は、いま濱野を教わるなら談四楼師匠ですよ。

まくらの中で「昨日熱海で飲みすぎて今日は調子が悪い。でもそのほうがブログに悪口書けるでしょ」などと油断させておいてこの絶品ですからね。全くこの師匠はもう、ねえ。泣かせていただきました。

仲入り

●神田松之丞『寛永宮本武蔵伝 山田真龍軒』
「こはるさんは、なんとなく二ツ目になった我々とは違うんです。立川流の基準をクリアしたんです」とか言いながら本編のほうは大迫力。本人言っていたけど勢いのある若い男性の講談は今のところ松之丞さんでしか聴けない。ぐっと迫力で聴かせて、笑いもしっかり取ってしまう。汗びっしょりの大熱演で満足でした。


●鏡味味千代 太神楽
いつも天井低いあかぎ寄席会場。今日は伸び伸びと演じられてました。僕の好きなくっつきバチで落下がございましたがそのあとぐっと盛り返したのでOK。味千代さん、
まだキャリア1年ないんだよね。来月のあかぎ寄席スペシャルの主役です。


●立川こはる『鰻の幇間』
「まさか談四楼師匠に濱野を演じていただけるとは。二ツ目になって一番嬉しかったかもしれません」いやあそうでしょう、そうでしょう。

感激しすぎたのか、野幇間の営業活動「岡釣り」「穴釣り」を逆に言っちゃったり、いろいろおかしなところがあったが、歯切れの良さとリズムがなかなか良くて、育てていけばいい持ちネタになりそうな。いまのところ『転宅』『武助馬』とこの『鰻の幇間』はいい感じである。


談四楼師の濱野には、いろいろ深読みできるところがあって。
少なくとも二つのメッセージがある。
「こはるよ、さらに精進しろよ。君には可能性がある」
「こはるよ、君に足りないものはこれだ。」
「これ」はもう落語の全てが入ると思われるが、中でも緩急・強弱はいちばんお手本になるところだろう。


シャレのち曇り
立川談四楼『シャレのち曇り』より

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ま、外野が勝手に妄想しただけですけどね。まあそういうことで。

こはるさんの出発点を見た日だと思いましした。

根多帳 | あかぎ寄席

m_shike at 22:00コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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