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2012年07月16日

綱渡りに挑む二人 桂宮治vs立川吉笑@らくごカフェ 2012/07/13 #rakugo #落語


桂宮治vs立川吉笑


って、誰なのかは実はよく知ってたんですけと、ご本人の希望によりお名前は伏せてます。プロデューサー氏(P氏)としておきましょうか。

で、このP氏が、3月の談笑一門弟子勉強会で聴いた立川吉笑さんのことを大いに気に入り、かねてから贔屓にしていた宮治さんと二人会やったら絶対に面白いだろうと言い出したのが、そもそものはじまりなんですよ。

僕は「そりゃいい、じゃ手伝いますよ」と言っていたんですが、らくごカフェが実に手回しよく仕事してくれるので、特にやることもないと。じゃあ集客だけでも手伝いますよとばかり

会が近づいてからはほぼ毎日のように宣伝ツイートしていたわけですよ。

まあそんな訳で思い入れのある会でございます。



桂宮治vs立川吉笑@らくごカフェ 2012/07/13

立川吉笑 桂宮治 『オープニングトーク』 
 
桂宮治 『片棒』
立川吉笑 『舌打たず』 

仲入り

立川吉笑 『狸の恩返し過ぎ』
桂宮治 『大工調べ』
 ●立川吉笑 桂宮治『オープニングトーク 』
上記の順番で舞台に登場。宮治さんは「今日は9割吉笑さんのファンですから」とマシンガンのような褒め殺しで攻めに出る。防戦一方吉笑さん。「順番も何も決めてないんです。どうしましょうか」客の意見を聴きながらAB-BA方式でやることを決めて、さらにAはどちらがいいかと客に聴いたところ全員が宮治さんと。そりゃそうだ、こんなに攻めてる宮治さんにトリやらせないわけがない。


●桂宮治 『片棒』
例のごとく強気と弱気を取り混ぜながら飛ばしまくって爆笑を取るまくらで、さらに先代三平もかくやという客いじりが絶好調。宮治空気が充満したところで、お馴染みの「ケチの小噺」を振ってから『片棒』。あかぎ寄席で聴いたばかりだけど爆発的に面白い。特に銀の「お父っさん人形」の破壊力が驚異的。顔がちょっと桂平治師に似てる。
あえて難を言えば銀で盛り上がりすぎてそのあとの印象が薄いところかな。それにしても開口一番からガチでガツンとやってきたわけです。


●立川吉笑 『舌打たず』
あの空気の中で出てくるのは大変だったろうに。今日の事前準備や飲みに行った話などで宮治さんにカウンターだしたところで「お馴染みのお古いところで」とは嘘ばっかりのこの噺へ。
この噺ももう何度目なのか分かんないくらい聴いていますが、僕の知る限りは会心の出来と言ってよいかと。リズムが整い、細かいセリフを少しずつ補強しているところがいい。失速しがちだった後半を整理して落ちも変えましたね。素直な落とし方で良いと思います。


お中入り


●立川吉笑 『狸の恩返し過ぎ』
控室の話を持ち出して宮治さんに反撃。やり過ぎて楽屋の宮治さんから紙つぶてが飛んできた!「まあでも、ほんと兄貴と呼びたいんです」。
「気働きというのは難しいもので」と吉笑スタンダードのこの一席。気合が入ったのか時間があるせいか、こちらも過去聴いた中で一番の出来で、子狸を追い返したところで、それまでの爆笑から一転シーンとなった客の息遣いを感じたとき、「吉笑さんおよびこの会」への個人的な思い入れが心に溢れて、ちょっと泣きそうになった。


●桂宮治 『大工調べ』
今日、吉笑さんの落語初めて聴いて「顔芸やるところが同じだなと」。吉笑さんと二人で飲んだ時に吉笑がいきなり号泣し、店員全員にホモが別れ話していると勘違いされて大変だったという話や、再び二次会の人数確認(!)を織り交ぜつつのまくらから『大工調べ』おお、そう来たか。

ここで僕は今まで知らなかった宮治さんの一面を見る。因業大家のキャラである。これがいい。なんというか出来上がっている。凄いなあと思う。
棟梁のほうは啖呵がちょい噛みぎみ。そこは大家の台詞で笑いに転嫁。与太郎はもう完全に宮治オリジナルで見事に面白い。客前で演るのは2回目だそうで、そのうちまたどんどん良くなっていくだろう。


●打ち上げ
打ち上げの話は書かないのがお約束だけど、ひとつだけ。
4k「宮治さん。今日初めて吉笑さんの噺聴いてみて、どうでした?」
宮治さん「シケさん。ここでそんなこと聞くのはバカですよ!」
芸人さんにバカと言われた記念に記録しておきますw

あ、この直後にちゃんと褒めてましたよ「あんな噺作って笑わせるなんて凄い」って。

酒宴では、今回もいろんな方とお話させていただきました。ブログ読んでますと言われてまた赤面です。

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まあともかく、僕はこの会を3月から待っていたわけで、ほんとに感慨深かったし、僕の好きな落語家二人の落語でこんなに多くの人が喜んでいるところを見て、心から幸せでしたよ。
おかげで飲みすぎちゃいましたけどね。

チケットは前日にめでたく売り切れたわけですけど、実は当日行きたいと言っていた知り合いが3人もいたので、彼らを呼べなかったことだけが心残りです。

で、この夜、はっきり判ったんだけど。

僕にとって生落語の魅力は「綱渡りのようなスリリングな臨場感」なんだな。
10〜60分という「長さ」のロープの上を、落ちに向かってそろりそろりと歩いていく、途中わざとバランスを失ってみたり、ロープの上で飛び跳ねて宙返りを決めてみたり、ほんとに落ちかかってみたり。

僕ら客は、時に固唾を飲み込みながら、その緊張がほどけるときに笑い、泣く。そしてさらにのめり込む。

そのロープは、高座から、客ひとりひとりの心に繋げられているのかもしれない。

お互いを刺激にしながら、果敢に綱渡りに挑む二人の二ツ目。
楽しませていただきました。ありがとうございました。


m_shike at 11:30コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by Tam   2012年07月17日 09:38
この会、良かったですよね。歴史に残ります。打ち上げでは宮冶さん・吉笑さんから、それぞれ面白い話も聞けたし。第二回が待ち遠しいです。
2. Posted by 4k   2012年07月17日 22:02
Tamさん

本当にいい会になりました。「歴史に残る」とツイートで連呼していた身としては、心からよかったと思っています。もちろん信頼していました。この二人ならきっと面白いことになると。


歴史はここからだと思います。もうひとり、談吉さんを加えて三人が、現時点での僕のパワープッシュです。

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