『シェアする落語』次回は7/7です。

2012年06月26日

至近距離の喬太郎師がコンコン! 第五十三回 神奈川華落語 喬太郎 志の八 2012/06/23 #rakugo #落語


北千住の喬太郎師がいま一つ来なかった、のは、会場がでかすぎで、席が後ろ過ぎたせいで。
そのフラストレーション。本日完全に解消です。

喬太郎師に今回初めて聴く志の八さん。横浜西公会堂二階会議室の100名ほどの客席、前から三番目の至近距離からの眺め、贅沢でしたなあ。

瀧川鯉ちゃ 『寄合酒』
立川志の八 『出来心(花色木綿)』
柳家喬太郎 『花筏』

仲入り

立川志の八 『ちりとてちん』
柳家喬太郎 『初音の鼓』
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●瀧川鯉ちゃ 『寄合酒』
前座、もちろん鯉昇一門。前座としてはまあまあ達者で、まくらもいろいろ振ってました。まずまず。もうすぐ二つ目だそうです。

●立川志の八 『出来心(花色木綿)』
初見。まくらでつまらない話をしているわけではないけど、何となく、もたもた。
噺に入るとちゃんとしてる。だったらまくら早めに切り上げてもいいのに。
所作のなかに妙に惹かれるものがある。まずまず受けていたけど落ちのところはとんとんとーんと行ってほしかった。「ネタバレしちゃってますよねえ」みたいな笑顔はどうもなあ。

柳家喬太郎 『花筏』
至近距離で喬太郎師を聴ける喜び。もうそれだけで胸いっぱいです。
スポーツの話から落語協会のサークル活動、サッカー部・野球部の次に「落研」を作るとか、大相撲中継は客席に落語家がよく映るのでその場でメールしてみたい、とかとか、『相撲風景』かなあと思ったら『花筏』。
かっちり手固く笑いを取りつつ、ふっと今のご時世をクスグリに取り込んで、やはり絶妙ですね。素晴らしいです。

仲入り

●立川志の八 『ちりとてちん』
こっちのほうがよかった。どうやら所作でもってテンポをつかむタイプらしく、「食べる」「酒飲む」「悪臭こらえる」など動きが入ると、途端に噺がぐっと締まって生き生きとしてくる。これが実力なんだろう。大変楽しかった。


●柳家喬太郎 『初音の鼓』
『なんでも鑑定団』の話からご自身所有のお宝「森次晃嗣サイン入りウルトラアイ」の話。サイン入りと聞いて、僕が音が出ないように軽く拍手したら、喬太郎師すかさず拾って「いまあちらのお客様が手をこうされました。そうなんですお分かりの方には価値がわかります。そうじゃない方にとっては全く以てどうでもいい代物です」とな。

はて『猫の皿』かなあと思ったら『初音の鼓』でした。落語研究会で喬太郎師が掛けたのを観て大好きになった噺。
筋立てがまず落語として傑作だと思うし、これを喬太郎師がやるとほんとおかしい。あの「コンコン!」で笑わない人はおらんでしょう。

この日の喬太郎師、顔色がいいとは思わなかったけど、空咳がほとんどなかった。調子よかったんでしょうか。存分に楽しませていただきました。


ところで神奈川華高座は、神奈川ゆかりの落語家が登場する地域寄席で、今回で53回目と歴史がある。第1回に出演したのが喬太郎師だったそうだ。

頂いたチラシを見ていると、近所の料理屋・蕎麦屋・スナックなどでさまざまな地域寄席が開催されているようで、にぎわい座といい、横浜はほんと羨ましいところだなと思いました。
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2012年06月25日20時55分50秒0001
 


m_shike at 22:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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