2012年06月17日

啖呵とお囃子にうっとり 第182回立川談四楼独演会 2012/06/15 #rakugo #落語


平日の落語は諦めるつもりだったのに。

吉笑さんの二つ目昇進祝いと、恩田えりさん。
どうしても生で聴きたくて、行ってしまいました。
 e101ce15.jpg
参集殿のある社務所入口
 
立川寸志『たらちね』
立川笑二『まんじゅう怖い』
立川吉笑『舌打たず』
立川談四楼『三方一両損』
仲入り
恩田えり『お囃子あれこれ』
立川談四楼『紺屋高尾』
そしたら大変なことに!


●立川寸志『たらちね』
だんだん個性を出してきましたよ。
もともとご隠居や大家の味わい深い喋り方が持ち味ですが「チンチロリンのザークザーク」部分をぐっと拡大。ちらちらと見える狂気に、爆笑度がぐんとパワーアップ。楽しいです。

●立川笑二『まんじゅう怖い』
高円寺の勉強会でも大好評だったこのネタ。
実は翌日同じ噺を別のところで聴いたのでよく分かるんだけど、笑二さんのまんこわは細部の工夫がものすごい。
特に(これ書くの二度目だけど)あのアリのところは凄い。完全に武器を持ったね。後の打ち上げでみんな褒めてた。

●立川吉笑『舌打たず』
実は会場に向かう途中、歩きながらさらっているところにすれ違った。
まくらは「前座修行の辛さ」。「師匠のお宅に行って、稽古をつけてもらって、落語に関するテレビ番組を見ながら師匠にいろいろ教えてもらって、師匠の手焼きピザをごちそうになって、あれして貰ってこれして貰ってああ辛い」って、笑二さんの「まんじゅう怖い」にも呼応させてるのかな。
 
『舌打たず』聴くのは三回目だけど、着々とバージョンアップを進めている感じ。
この理屈っぽいネタに客もしっかりついてきていて、結構女性が笑っていたのが良かったところ。あとは後半少しだれるところを今後どう処理するか。


●立川談四楼『三方一両損』
いつも通りの時事ネタを入れた長いまくらは五代目柳家つばめ(柳家権太楼師の最初の師匠)の『創作落語論』
4309409679
を思わせる。
この時点でもうたっぷり笑いを稼いでしまう。吉笑さんだってそれなりに受けていたのに、空気がさっと入れ替わる。

噺のほうはオーソドックスな型なれど、きれいに人物が描き分けられて、こんな何十回も聴いたようなネタがどうしてこんなに面白いのかと感じさせられるのはいつものことでございます。啖呵だけでもお金払いたくなります。

仲入り

●恩田えり『寄席囃子あれこれ』(←僕が勝手につけた)
いよいよお待ちかね。初めての生恩田さんは最前列の至近距離から。
びっくりしましたね。

可愛いらしいんだわ、これが

写真で見るよりずっと可愛いらしい。ちょこんなんと座布団に座って三味線持ってる姿がもうたまらなく可愛いらしい。れっきとした大人の女性にこういう褒め方失礼かもしんないけど。
何とも言えぬ舌ったらずボイス(ご本人いわく「滑舌が悪い、うざったい。慣れるまで半年かかる」)も、唄に入ると一転してぐっと艶っぽく。このギャップがまたとてつもなく素敵。
 
一曲唄った後(まかしょだったかな?)、まずは「出囃子」クイズ「実際に使われている出囃子はどれ?」野球関係3曲やって、正解はあれでした。
さらにリクエストで2曲。「入船亭扇辰師匠!」「扇辰師匠はですね、からかさですね」と『からかさ』こちらは唄入り。更に古今亭菊之丞師『元禄花見踊り』うわあ、いいなあ。

つぎに「地囃子」
ここでわたくし大変なことをしでかしました。いや、頼まれたんですが。
 
ご存じのとおり地囃子というのは紙切り・手品・太神楽なんかのときのBGM。
「じゃあ神楽の曲をやりましょう。私がやったんでは弾けなくなるので、どなたかお手伝いを。この傘で毬を回していただく。あたしメガネの人が好きなのでそちらの方お願いします」
うわぁ、お願いされちゃいましたよ。度胸を決めて舞台へと。

「お名前は」「シケと申します」「では曲芸のシケさんです!」
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この写真は談四楼師匠のおかみさんに頂きました。

毬は紐のついたテニスボールで、一応誰でも回せるようになっている、のだけど、最初練習したときにはちゃんと回ったのにいざ本番になると毬が傘に引っかかって全然回らず、大変みっともない初高座でありました。
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この写真は館林のUさん撮影。

でも我ながら全然動じてなかったなあ。大事なのは笑顔ですと言われたのでなんとか笑顔はキープしたぜ。100人以上の客の前で珍芸披露ってかなり恥ずかしいことだと思うのだが。こうやって写真ばしばし撮られまくりだし。
えり師匠の笑顔にしてやられていたせいでしょう。

というか写真いいのかよ。いいんだったら俺も撮りたかったよえり師匠。 

さらに「はめもの」噺の途中で入る、上方噺によくあるやつですね。ここでは墓場で幽霊が出てくるときの効果音的BGMを実演。

最後は「踊り」かっぽれを歌っていただき、みんなで手拍子。いやはや楽しい。
何気に、きちんと練られた構成になっているところが凄い。


●立川談四楼『紺屋高尾』
もちろん二席目もしっかり大根多です。
とにかくテンポの良さと声の出し入れ(強弱)でぐいぐい押し切る。親方中心に笑いをどんどん累積してストーリーを前へ前へと。
ちょっとお疲れだったのか、あるいは逆に調子が良すぎたのか、確かに細かいミスはありました。だけど楽しかったあ。堪能しました。
おめでたい噺ということで、吉笑さんへのはなむけか。それとも「もっと噺の中に女を出せよ」というメッセージかも?
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打ち上げで談四楼師匠、この笑顔

終演後はいつも通りの軽い打ち上げ。寸志さん・笑二 さん・吉笑さん、それにご挨拶に来ていた立川こはるさん・立川春吾さんと、お酒頂きつつご挨拶。

そして勇気を出して恩田えり師匠にごあいさつしたところ「一番前にシケさんが来ているなと思ったので振らせていただきました」と。
おー覚えていただいていたんだ。前にちょっとツイッターでお話ししただけなのに。

ま『お囃子えりちゃん寄席ばなし』のアマゾンレビュー書いたのは僕が一番最初だかんね。でも二番目が来ないのはなぜだ!
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毎度この会は楽しくてしょうがないわけですけど、まさか自分が板の上に乗るとは思ってませんでしたよ。今考えると冷や汗ものですが、この日、えり師匠の高座を一番楽しんだのは僕です。落語だけでも十分楽しいのに。

ほんとに夢のような時間でした。来てよかった。

関連記事
「立川談四楼独演会」北沢八幡神社 6月15日(金) - お江戸そーほー亭


追記:
へぼ神楽を務めたギャラwとして、えり師匠に頂いた「石巻鯨カレー」。
ありがとうございました。
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松尾貴史氏プロデュース協力さばのゆ
石巻には ちょっとだけボランティアでお伺いして勉強させていただきました。なんか縁を感じます。
というか、またさばのゆ行きたい。できれば、えり師匠がいらしているときに。

m_shike at 23:34コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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