2012年01月01日

立川談志お別れの会に行ってきた


幸いなことに、今の勤め先から会場までは歩いていける距離、じゃあ昼休みをぐっとずらしてとることにして、家元談志師匠のお別れに行ってくることにした。

献花式だから向こうに行けば花はあるんだろうけど、どうせ白菊だろう。全くの独断だけど百合の方が似合う気がしたので、近所で一輪買い求めてから紀尾井坂へ。

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会場入口で立川談修さんから白菊を頂く。この人は何で家元が生きているうちに真を打たなかったのか。どうやら許しは出ていたらしいのに。師匠の身体を気遣ったのか。まあそんなこと部外者が口を挟むことじゃないな。

傍らには立川平林さん。師匠愛を隠すことができない人。もう話せなくなった家元の家に押し掛けて泥鰌すくいを踊り祝儀もらった話を聴かせてもらったっけ。

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巨大スクリーンには昨年12月よみうりホールの『権兵衛狸』、僕がたった一度だけ生で聴いた立川談志。


僕が行ったときは一般の参列がまだ始まったばかりで、それほど混んでいたわけではないけど、とにかく祭壇が横にものすごく大きくて、いっぺんに数十人が献花できるようになっている。そこにずらっと人が並んで順番待ちしていたので、やはりとんでもない数の人が集まっていたことになる。

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白い座布団、愛用の扇子と湯呑み、主なき高座。

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ああ、こんなにたくさんに人の愛されていたのだ。やはり。


菊と百合を置き、手を合わせ、お礼とお別れをする。小学生の時、ラジオで聴いた師匠の『野ざらし』がなかったら、僕はここまで落語好きになっていませんでした。いい落語と、いいお弟子さんをこんなに残していただいて、本当にありがとうございました。

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出口のところには真打を中心にお弟子さんが一列に。談四楼師、談笑師、談吉さんに見つけていただき、ご挨拶を頂く。

その先には物販コーナーができていて、二つ目、前座が法被姿で手ぬぐい・カレンダー・CDを売っている。こはるさんから追悼版CDを購入。

会場を出るとなんとテレビカメラが待っていて、リポーターが声を掛けてきやがった。意味もなく頭にきて、放送できないコメントでもしてやろうかと思った。

「本人がちゃんと本に書いていることだけど、立川流の家元制度・上納金システムはヤクザのアドバイスによるもの。ヤクザとつきあった談志は偉い」
とか
「弟子との最後の寄り合いで、もう声の出ない談志が最後に言っておきたいこととして、紙に『おまんこ』と書いたのは偉い」とかとか。

しかしまあ、こちらは芸人じゃないのでそんな無理をするこたない。軽く手を挙げて断り、職場に戻った。

芸人に喪はない。
お弟子さんたちは噺を止めない。「死んだと聞いて、ちゃんと頭を潰したかと言った」と言わないといけない。
毒蝮三太夫さんによる最後の挨拶は「談志が二度と生き返ってこないように三本締めで」と言わないといけない。
内心はどうであれ。
「兄さん、死ぬなんて、洒落でしょ」と、芸人流儀と自分の感情を見事に織り込んだ橘家円蔵師はやはり凄いと思うけれど。

しかし芸人を愛する自分の喪は、なかなかとれない。そんなに強烈なファンでないのにも関わらず。

幸い僕は家元のファンと言うより立川流のファンであり、これまで通り立川流の落語を楽しむことで、心に開いた穴を少しずつ埋めていけるのだろうけれど。

ちなみにこの文章は忌野清志郎とラフィー・タフィー『夏の十字架』を聴きながら書いた。家元と清志郎、共通点が多すぎるね。

 


m_shike at 19:24コメント(0)トラックバック(0)落語  

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