2011年11月28日

またもえぐる柳家喬太郎 新宿末廣亭11月中席夜の部(2011/11/20) #rakugo


新宿末廣亭
会社の人を落語に連れていきましょう企画の5回目。前に好評だった喬太郎師が末広の主任とのことで設定したのだけど、当日に3人の不参加が出て今回も3人で行くことに。しかしこれは幸いだった。

というのは。

末廣亭は昼夜入れ替えなしなのですな。喬太郎師がいかに人気があると行っても、早めに行って並べば、グループで行ってもまとまって座ることができる。しかし入れ替えなしの夜の部は並べないのよ。

ということで、16時に入場してみたのだけど、桟敷しか空いていない。ここでヒザと昼トリを観て、入れ替わりで椅子を確保する作戦に出た。

何とか3人分は確保できたがこれ以上は無理だった。

というわけで、昼の部のヒザからです。


●柳貴家小雪『太神楽』 
初見。可愛らしい顔立ちながら、豪快な皿回しにびっくり。それにしても顔立ちが、好みだ。また観たい。


●林家鉄平『権助魚』 
初見。この暢気さは林家の味かなあ。なんというか、寄席っぽい。独演会は似合わない、というのは偏見か。


ここで昼の部が終了。
桟敷から椅子席へ移動。座席を確保してふと見ると、なんと堀井憲一郎氏が一つ前の列に座っていました。
そして夜の部へ。
 
前座 三遊亭しあわせ『転失気』 
初見。歌之介の弟子だそうで。
きちんと前座の噺。このパターンのサゲは初めてだった。珍念、和尚に向かって言い過ぎだよ。


●柳亭市楽『松山鏡』 
初見。誰の弟子かは分かりますね。
口跡いいなあ。気に入った。


●柳家小菊『俗曲』 
代演。久しぶりに聴いた。いつまでたっても美しい。 その佇まいも、声も。
『さのさ』に、あっというまの忠臣蔵なとなど。いいですなあ。


●三遊亭美るく『犬の目』 
初見。前座歌る美から 二つ目に昇進。名前変えたが牛のまま。
声が高いから現代風の設定に移したのかもしれないけど、これが、ほんとに、びっくりするほどつまんなかった。袴姿は凛々しかったんだけどそれだけ。


●入船亭扇里『紋三郎稲荷』 
初見。師匠扇橋の得意ネタ。
ごめん、半分くらい意識飛んだ。悪くない感じだったのでまた聴きたい。


●松旭斉美智・美登『奇術』 
祭り半天でマジック。前半たるかったけど、客をいじりだしてから面白くなった。絵本の中から取りだした飴を客席に配り、片づけ役の前座・柳亭市也をいじり(大学出てるの?玉川大学です→これはお金のかかるところで)
最後は奴さん踊って締め。


●柳家はん治『居酒屋』 
やっと観れました。声が小さめでやや聴きにくかったけどそれも味。語り口だけでなく、肩の所作がいいなあ。


●むかし家今松『干物箱』 
初見。待ってましたの声がかかる。ぴしっと端正な芸。寄席用なのかあちこち摘んであって、干物箱という言葉も出てこなかった。


●林家ぺー『ギター漫談』 
20年ぶりくらいかなあ。
全身ピンクなんだけど長袖Tシャツにはブータン国王のプリントが。
落語協会280人中早稲田12人東大7人などとデータを披露。東大7人は嘘のような気がする。歌らしい歌は座右のテレビ・サザエさん主題歌の演歌バージョンくらい。ギターはほとんど杖として使ってます。ま、楽しいです。


●柳家小さん『長短』 
初めてですよ。
まー下手ではないが地味だよねえ。
思い切り携帯が鳴りやがったのが可哀想。


●春風亭一朝『芝居の喧嘩』
「あたしぐらい偉いとそのパンフレットには名前が出てないんです」つまり代演。代演でもいっちょうけんめい。
サゲの分類から講談の切れ場の話、そして講釈種へ。江戸言葉炸裂で格好いいです。


仲入り 市馬師・金馬師が休演で残念。


●金原亭世之介『星野屋』 
こちらも初めて。
そのうち韓流落語家も出てくるとかそんなまくら。
噺のほうは声量を武器にテンポよく。楽しかった。


●笑組『漫才』 
前回観たとき同様、ネタが弱い。


●柳家小袁治『かかあ天下』(かな?) 
初見。ツイッターとブログでおなじみ。楽しかった。もちっと長い噺が聴いてみたい。


●柳家小満ん『馬のす』 
9月の鈴本『あちたり、こちたり』で魅了されたので期待していたら、やっぱりよかった。この味わいは師匠である先代文楽なんですかねえ。独演会行ってみたい。


●○一仙三郎社中『』 太神楽
いつもと同じだけど、いつも通り土瓶で息を呑む。


●柳家喬太郎『宮戸川・通し』
いやあここまで長かった。待ってましたの『まかしょ』が掛かる。

「夢は五臓の疲れともうしまして、心臓・肝臓・木久蔵…」ええっ?やるのあの噺?
鼠穴じゃない鼠穴じゃないぞお。
 
この末廣亭でまさかの宮戸川通し。

前半笑う客。

笑いながらこの後の展開を思ってドキドキする僕。

後半、凍り付く客席。

強姦殺人の下手人の、あの下卑た、下卑た笑い。
糸(三味線)が入って高まる緊張、そして附け打ち。


……。


僕は「落語はなるべく一人で見に行った方がよい」と思っている。この日のように込み合った寄席だとまとめて席を押さえるのも大変だし。どうせ聴き始めたら演者と自分の世界に入るんだから。

しかしこの日ばかりは同行者が二人いて助かった。
この気持ちを抱えてひとり帰るのはちとしんどい。小一時間ほどハイボールで語り合いましたよ。
「凄いねー」「凄かったねー」と。

まるで厄落としのようでした。


m_shike at 03:16コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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