2011年09月27日

えぐる喬太郎 落語教育委員会(歌武蔵・喜多八・喬太郎 2011/09/23)@横浜にぎわい座 #rakugo


・喬太郎 喜多八 歌武蔵『コント 犬神家の一族』
・春風亭朝也『そば清』
・三遊亭歌武蔵『天災』

中入り

・柳家喜多八『目黒のさんま』
・柳家喬太郎『宮戸川・通し』

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ものすごく久しぶりに横浜。初めての「横浜にぎわい座」。
例によって早めに来たので、施設を見て回る。2階の展示がなかなか楽しいです。お見逃しなきよう。

で、肝心のホールですが、照明設備が充実している。
内装はちょっと無骨で冷たい感じだが、そんなの噺始まっちゃったら誰も見ないし、耐久性を考えるとこれでいいんだろうな。
緞帳は横浜らしいかわいい絵柄で、2階席のほかに桟敷席も。
前席の背もたれに付いた、寄席に良くある小さなテーブルも嬉しいところ。



●コント『犬神家の一族』喬太郎 喜多八 歌武蔵
このシリーズではおなじみのコント。喜多八師が助清マスクつけて出てきただけで、まあほとんど出オチです。歌武蔵師の白塗りが全て。あ、恩田えりさんの三味線も良かったです。
2011/09/24 00:37:45
弾いた甲斐がありました♪ RT @shike: ニヤニヤしちゃいました RT @も: 「愛のバラード」という犬神家の一族のテーマ曲です。 RT @orikoukumasan: 落語教育委員会@にぎわい座のオープニングコントのBG三味線は何の曲だったのだらう? #rakugo

春風亭朝也『そば清』
初見かな?また一人優秀な二つ目に遭遇。「コントの後に落語をやるのは初めてですね」と、市馬師宅で稽古つけてもらった後のカレーの話など振って、大食いの噺『そば静』へ。「だぅも」の静さんもいやみにならないぎりぎりのところできれいに演じていて良かった。
ただ、落ちに向けてしっかりと説明をしていたのは、やっぱりそんなものなのかなあ。
落語教育委員会 :: 朝也のおしゃべり!!

●三遊亭歌武蔵『天災』
「夜のチケット買った方いますか。ええ、夜も同じネタです。諦めてください」としょっぱなから爆笑をとって、軽いまくらから僕が大好きなネタ『天災』。歌武蔵師の八五郎はノリの軽い江戸っ子でそんなに乱暴じゃない。これもまた楽しい。ただ風邪なのか咳払いが気になった。

中入り

●柳家喜多八『目黒のさんま』
やっと会えたぜ喜多八師。初見です。テレビとポッドキャスティングで何度か。まくらでは立ち食い蕎麦の話など。食べ物つながりで「さんま」。
個人的には、今年は8月の時点ですでに4匹さんまくっている。今年何匹目かもうわからない。
喜多八師は殿様の馬鹿っぽさ・子どもっぽさをばっさりカットして、さんまが食えない殿様暮らしの不自由さを、ちょっとペーソス入りで演じている。若手にとってはこういうのは難しいのかもしれない。面白かったけど、次の喬太郎師のためにやや軽めに仕上げた感じもした。


●柳家喬太郎『宮戸川・通し』
「なにやりましょーかねー。別に子ほめでもいいですよねえ。落語の後は横浜でデートでも、黄金町でデートするカップルがいたら祝儀出したい。まあまあそんなボーイ・ミーツ・ガールがあるんでしょうねえ。え、何がおかしいんだよ!ボーイ・ミーツ・ガールのどこがおかしいんだよ!」とかなんとか。このまくらから、自作のラブコメ落語『純情日記・横浜編』を期待した。

そしたらあんた、凄いのが来ちゃったよ。

『宮戸川・通し』という噺の存在と、喬太郎師がこれをかなり重く「えぐって」演るという話は読んだことがある。
この本に収録された北村薫氏との対談だ。

今おもしろい落語家ベスト50―523人の大アンケートによる (文春MOOK)
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もとは三遊亭円歌師の音源をもとに「あんちゃん真打だから音聴いてやっていいよ」とご当人の許可を得たものだとか。しかしその描写は、喬太郎師が相当に手を加えたらしい。

なるほど、これは強烈だわ。

今まで聞いた落語の中でもっとも陰惨な描写。悪辣な「酔った船頭」その吐き気を催す悪笑いの表情、はめもの(注 三味線のこと)入り芝居仕立ての台詞回しと、どれもひたすら重く、胸の中に砂袋を置かれたような気分に。

しばらくの間は心臓のどきどきが止まらなかった。

この噺、ひょっとしたらユング心理学やってる人なら面白く分析するのかもしれない。僕はひたすら怖かった。

五街道雲助師の『髪結新三』の演出とも似ているなと思ったら、雲助師もこの「宮戸川  通し」をやるらしい。なるほど。

しかし、この前は鈴本でコミカルにコロッケの気持ちを代弁していた人が、こんな噺で客の胸を見事えぐるんだから凄い。
いやあ、参りました。おかげでめったに買わないグッズを買ってしまいました。

これも喬太郎師の手によるイラストです。ほんとにこの人は幅が広い。そして深い。


m_shike at 01:23コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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