2011年09月19日

立川談奈はスケールが大きい 第1回 紀尾井町のダンナ(2011/09/16) #rakugo


勤めの都合で平日に落語を聞くのは難しい。でも今回は会場が職場に近く、なんと言っても談奈さんの会なので、本人から直接前売り券を買い、仕事を早めに切り上げて足を運んだ。
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紀尾井ホール(小)は(小)でも定員180250人。これがほとんど埋まっていたのだから大したものだ(追記 実際の来場者は195名だったそうだ)。こんなに集客力があったとは。ツイッターでの宣伝もずいぶんRTされていたが効果はあったのか。志らく師の芝居もずいぶんツイッターで捌いたようにみえたけど、どうなんだろう。




●立川らく兵『子ほめ
これはなかなかいい前座。早く二つ目になんなよ。こはると同時ってのはどうだ。もうちょっと表情が明るいといいかな。
・隣のほうで「噺の最中にべらべら喋るバカ夫婦」がいたので(帰れ馬鹿)、最前列にひとつだけ空いていた席に移動。

●立川談奈『紙入れ
出囃子『ずいずいずっころばし』が鳴っているのになかなか出てこない。うっかり者の談奈さん、またなんかやったのかと思ったら、文字助師に挨拶しようとして見つけられなかったと。「お先に勉強させていただきます」ってやつだね。

「皆 さんご存知の落語家が先週ここでやったけど、実はチケットは私のほうが売れていた。売れてない落語家としては一番の動員力があると言われた。それはほめ言 葉なのか」と、近頃の落語界の話や、ゲスト文字助師の話など、独演会らしく長めにまくらを振って、うまく場を暖めてから『紙入れ』。

首が長くうなじが綺麗な談奈さんにこの噺は合ってた。旦那の大らか間抜けな感じもいい。もう少しおかみさんに色気があってもいい気がするけど、それで臭くなったりバランスが崩れるよりは、いまのさらっとした演出のほうがずっといい。楽しめた。


●桂文字助 『雷電初土俵』
こういう大きな舞台に出てくると小さく見えるなあ。さっきのまくらで談奈さんにいじられたことを「俺のことを良く調べやがったね」と軽く受けて「良くぞこの大きな会場を埋めやがった。家元がいたら『でかした。上がりを半分横せ』というね」と。
それから家賃と酒代を一切払わない文字助ライフの話を一くさり。いつもより長いのでさらにおかしい。このまま漫談で終わっちゃうのかなあと思ったら、おなじみ雷電初土俵。地語りの確かさと江戸言葉がほんとに心地いい。

降りてくる緞帳の中で、文字助師が小さな声で「足が悪くなっちまってね」。大事にしてください。

中入り

●ダイノジ『漫才』
もちろん生は初めて。
高座があるので漫才は舞台のかなり前方でやる。
一番前の席からはわずか数m。凄い迫力。
笑えるけどなんか疲れちゃう、いわゆるM1世代の漫才にいまいちなじめない私ではございますが、このお二人は喋るスピードの緩急が気持ちいいのと、どこか80年代MANZAIブームの雰囲気があるせいか、大変楽しめた。
2011/09/16 21:27:13
立川談奈さん企画に出させてもらいやした。楽しかったですハイ。靴を脱いで漫才する機会もあまり無いので新撰組でしたな。今からはパパ芸人の集まるパパパークに行ってまいります!!
そうだよね。靴下で出るのは落語定席寄席のスタイルだ。僕はあんまりいいもんじゃないと思っている。フェルト底の革靴とかどうですかね?


●立川談奈『藪入り』
ダイノジパワーでガンカンに盛り上がった客席をさらりと落ち着かせると、ダイノジ単独ライブにお二人のお子さんが来ていたというまくらから『藪入り』。

よかった。

僕はこういう談奈さんが観たかったのだと思った。
『六尺棒』みたいな滑稽話もいいけれど、おっとりとして凛として、決してオーバーアクトに走らない談奈さんが細やかに描く親子愛。途中、涙が流れた。

もちろん完成はしていない。細かいミスがあったかもしれない。談奈さんにしてみればまだ反省点はいろいろあるだろう。しかし、聴いているほうとしてはとても頼もしく感じられる高座だった。

前述のとおり、ゲストの文字助師が『二つ目なのに、独演会でこれだけの客を集めた』ことを高座で褒めていた。確かに、二つ目ながら180人近く195人の客を呼び込んだ 動員力と、その客を目の前にして、むしろふだんより伸び伸びと自分の落語を演っていた談奈さんには、落語家としてのスケールの大きさが感じられる。

寄席がない分、自分で仕掛けてこその立川流。
その点、四派から二つ目をゲストに招く『らくごの芽』、錦魚さんと二人の『浅草早朝寄席』ほかにも『だんながなんだ』など、さまざまな趣向の落語会を定期的に開催し続けている談奈さんは立派だ。

立川談奈さん2011年9,10月の落語会チラシ

これは今回配られたチラシ。
9月後半から10月いっぱいの会がこれだけある(らくごの芽は12月)。二つ掛け持ちの日もある。精力的だ。
日程確認はこちらで→浅草育ち・噺家 立川談奈の落語日和 -


この先が、また楽しみになってきた。


師匠・左談次以外の立川流師匠をゲストに呼ぶという趣向『紀尾井町のダンナ』次回は来年、ゲストは土橋亭里う馬師、いまから楽しみだ。

追記 談奈さんツイートより。
2011/09/20 20:50:16
浅草文七に顔を出し出番前の志の春に未納分のギャラ、幸之進に二つ目祝儀をようやく渡す。先日の会は私にとって大バクチ、195名のご来場、実際は210名様にチケットを購入して頂いた、命の恩人!おかげ様で滞納分の家賃、光熱費、踊りの月謝が払える。地デジ対応テレビまでは買う余裕無し。



m_shike at 00:37コメント(0)トラックバック(1)落語 | 生落語感想 

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2012年8月30日(木) 『第2回 紀尾井町のダンナ』 出演:立川談奈(二席)、立川談吉 ゲスト:土橋亭里う馬、テツandトモ

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