『シェアする落語』次回は7/7です。

2011年09月08日

立川流日暮里寄席 立川キウイ真打昇進披露(2011/09/05) #rakugo


前座 立川笑二 たらちね
立川らく里 目黒のさんま
泉水亭錦魚 新聞記事
立川談幸 質屋の化物
立川龍志 不動坊
談幸・龍志・談笑 立川キウイ真打昇進披露口上
立川志の吉 寿限無・改
立川談笑 イラサリマケー
立川キウイ 粗忽の使者


日暮里寄席1

真打披露なんて、そうそう見られるものではないし、しかもその主役はかの万年前座・立川キウイ!
ということで、会社休んで日暮里へ。しかもネタフル・コグレマサトさんを誘ってみたり。

「『どうらく息子』は読んでいるけど生の落語は初めて」だったそうで。



●前座 立川笑二 たらちね
談笑師の弟子。普通に前座。ブログ頑張って下さい。

立川らく里 目黒のさんま
本年4回目の目黒のさんま。うち2回はこはる。
声を張るのはいいけど、ちょっと単調に感じた。

泉水亭錦魚 新聞記事
しばらく見ないうちに、なんかうまくなった気がします。部屋の広さまで手に取るように分かる描写が良かった。

立川談幸 質屋の化物
これは談幸師の自作なのかな?どっかんどっかん受けまくり。洒落小町のような駄洒落が連発されるわけだが他の人がやってもあんなに受けない。間と表情が絶妙。座った場所の関係で、質屋が喋るとき目が合っちゃいまして、ドキドキでしたよ。

立川龍志 不動坊
前座がたらちねなので、ネタが付いていると思うが、新真打にちなんで無理にでも「間抜けな噺家の出てくる噺」をやりたかったのか、根多帳を見なかったのか、さてどっち。
噺の方は申し分なしです。湯屋の辺りもう絶品。

中入り

●談幸・龍志・談笑 立川キウイ真打昇進披露口上
談幸師・龍志師の口上が面白かったのはもちろんなんだけど、最後の三本締めで龍志師が二本で手を止めようとしてしまい、あたふたしていたのが一番可笑しかった。自分で三本と言ったのに。

立川志の吉 寿限無・改
根多帳には「改」ついてないけどこれは改作にして快作。大していじってる訳じゃないんだけど(というかそんなにいじれるもんじゃない。名前呼ぶだけなんだから)そのシチュエーションの作りがうまい。病院のくだりは腹痛くなるほどの爆笑。本日のMVP 。

立川談笑 イラサリマケー
噺のチョイス、語りっぷり、文句なしでございます。
ものすごい勢いで虚構と現実を自在に動き回る談笑ワールド炸裂。改めて堪能させていただきました。


●立川キウイ 粗忽の使者
なんかもう感想書くのが辛いので、ご本人のコメントをいただきます。
晴れの高座をドッチラケにしたらどーすんだって。

だとしたら、どんなネタでもいいから、得意な鉄板ネタをやるべきですよ。

それがセオリーでしょう。

攻めるのは自分の勉強会でって。

わかっちゃいるつもりなんですけど、何か、何かね…。

何かやっちゃうなら、ゆえに覚悟が必要。

なのに、そのドッチラケが来たら、やっぱ凹む。

粗忽の使者、10日ほど前にキウイの会でやってたのに(この時は何も抜けなかった)、何故かスコーンと抜けちゃってグダグダに。

あれは何だったんだろう?

やはり何か緊張してたっていうのか、テンションが妙になっちゃってたのかしら。

でもさ、それだってまがいなりにも21年やってんだよ?

とにかく自爆しちゃった。

実験的なネタをやってドッチラケたならまだ納得しよう。

仕込み忘れのドジ。

それだって上手く誤魔化しゃいいのに、変なとこで正直で、つい噺を途切れさせちゃった。

「ジブエモンは何処へ何しに行くのだ?」

そんなの知るかで誤魔化しゃいいのにさ。

本当に。

おめでとうに湧くお客さまがスッと退いて、心配そうに見る人、集中力が切れちゃった人、とにかく温かい空気が一気に張りつめちゃって、あれは忘れられない。

逆に思い出深い高座になったかもだけど、もういい。(苦笑)

「勉強しなおしてまいります」

黒門町の師匠ならそれで引退してるよ。

真打披露の会がいきなり引退の会になってたかもしれない。 
 


というわけで、前途多難真打、立川キウイの明日はどっちだ。

1109日暮里寄席2




m_shike at 01:54コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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