2010年09月03日

日産の 電気自動車(EV)ワークショップで見えてきた未来


日産の 電気自動車(EV)「リーフ」に試乗してみた


の続き。

日産 電気自動車(EV) 賛成の連鎖 -the new action- 全国試乗ツアー


さて試乗も終わって昼飯も食って、試乗の話をブログに書かなきゃいけないし、もう帰ろうかと思ったらここからが本番。市民ワークショップである。今回の企画は、さいたま市とNPOとの共同企画なのだ。

正直、内心は引いていました。スケジュール表を観る限り、午後いっぱいの長丁場。長すぎる。どうなんだろ。

ワークショップ
ワークショップ posted by (C)[4k]shike

と思ったら、これが実に面白かったんですな。




ワークショップの目的
ワークショップの目的 posted by (C)[4k]shike


目的はこれ。

最初に「後出しして負けるじゃんけん」で参加者の肩の力を抜いた。

ここからはワールドカフェ形式。

四人一組のチームにアジェンダを振り、模造紙に落書きをして、会話を楽しみながらアイディアを出し合い、その融合を試みる。テーマは電気自動車のある未来の街をイメージすること。

 まだまだ話したりない気分のところで「主人」を一人決める。「主人」を残して残りの三人は「旅人」となりそれぞれ別のテーブルに移動。つまり完全にシャッフルされる。

 新たに集まった四人で、まずはそれぞれ前のテーブルで話したことを報告する。ここでアイディアが参加者の中で一気に拡散する。凄いね。

 新しいチームで今度は別のアジェンダについて討論し、これもまだまだ話がつきないところで今度は話した内容を各テーブルで発表。

●ここまでの僕のアイディア
・道路の振動発電と非接触充電技術により走っても電池の減らないEV
・音と振動が少ないので、他の「栄光の名車」から音とノイズをサンプリングして室内でのみ再現。
外には騒音を出さずに爆走。


休憩のあと、ここに登場したのが日産・川口常務と清水勇人さいたま市長
。二人ともスピーチにがっちり熱がはいっている。

しかしさいたま市はこんなにEVに熱心だったとは。

「第1回E−KIZUNA サミット・フォーラム in さいたま」

後半はまたやり方を変えて(OSTと呼ばれる手法らしい)「EVによるさいたま振興」をみんなで考える。

自発的に手を挙げた参加者がそれぞれテーマを提示し、他の参加者は好きなテーマのチームに参加する。途中で移動してもいい。

僕は観光・レジャーの面から考えるグループに入った。
地元のおじさんたちが「さいたま市は観光的にはなにもないよ」といういきなりな話に持ち込んできたので、

●僕の出したアイディア
・何もなければ造る・余ってる土地はある
・サーキットを造ってEVのカーレースをやる。一部市街地コースにしても面白い
・さいたまをEVのル・マンにする
・中国人観光客を呼ぼう


適当なところで他のチームに移ってまたアイディア出したり、聴いたり。聴くほうが楽しいかな。

最後にみんなでプレゼン大会。

みんなで発表
みんなで発表 posted by (C)[4k]shike

というわけで、さっきまでほとんど見ず知らずの人たちが大勢で、半日ワンテーマで、未来の社会デザインについて突っ込んだ話ができた。
このことがまず凄いなと思ったわけでして。

で、何で楽しかったか考えたんですが。

・ファシリテーターがすばらしい
この方です。

組織変革ファシリテーター。マーケティング、コーポレートブランディングの仕事を歩み、現在は、ファシリテーション、ホールシステムを活用した組織変革に携わる。イマジン・ヨコハマのプロデューサー。関係の再構築をミッションにNPO設立準備中。今の最大の関心事はマルチステークホルダーのダイアログによるソーシャルイシューの解決。
takeaki udo 兎洞武揚 (tacky40) on Twitter



・学級会的な息苦しさがない。
 ファシリテーター同様、参加者のレベルが高いからかな

・さいたま市長と日産の役員、双方の本気が伝わってきた

・他スタッフも優秀
 広告会社・僕の古巣の会社(カレン)・NPOまでがそれぞれの役割をきちっとこなしていた

・さっき乗ったリーフが素晴らしいマシンだった

こんな感じであろうか。

最初は引いていたのに、やってるうちに正直、わくわくしてしまった。

ああ、まだこの国には可能性がある。いくらでもある 世の中は面白くなる。
アイディアを寄せあって実現する技術と異なる利益追求主体が調停強調して面白い世の中が作れるんだなと実感できたのだ。

もちろん、リーフが欲しくなった。試乗したときよりも、さらに。

EVという「未来を提供する商品」「社会インフラを展開しないかぎり普及しない商品」は、こうした生活者参加型のソーシャルな仕掛にぴったりだった。だからこうした「ソーシャルなマーケティング」が成立する。

参加者全員が僕と同じように楽しめたかどうかは微妙だけど、おおむね満足そうな顔が多かったような気がする。

一社とその関連企業が儲かりゃいい、そんな商品では、そんな企業姿勢では こうしたワークショップは絶対に盛り上がらない。

一部のブロガーイベントみたいに、ブロガー同士でガヤガヤやらせて、出てきたアイディアをえらそうに評価して記念品など渡しつつ、やってることは低コスト定性調査、なんて手法とは根本的に違うのだ。

「傾聴」と称して自らは音も立てずにネットユーザーの意見をひたすら聞く、と言うパッシブな態度とも全然違う。

一緒にワクワクしよう、いろんな主体を巻き込んで社会を変えてやろうじゃないか、というメーカーからのメッセージが感じられた。

まずは商品に社会性を持たせること。
そして、それを持って直接自分の言葉で語り、聴くこと。
それが「生活者との対話」だろう。ほんとそう思う。

EVに限らず、こうした動きがもっと広がればいい。

日産自動車の試みに敬意を表します。いい経験させてもらいました。ありがとうございました。

●リンク
Learn by doing -習うより、慣れろでとりあえずブログ始めました- 日産のEVイベントで学んだこと 

m_shike at 12:15コメント(0)トラックバック(0)会合・イベント  

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