2010年04月13日

雷門獅篭 2010東京独演会 I


世界唯一の落語家兼漫画家・雷門獅篭の東京独演会に行ってきた。

昨年正月の大須・春の相模大塚(立川キウイとの二人会)夏の大宮に続いて四回目になる。

大須演芸場をホームに年間700席の高座をこなす「世界唯一の落語家兼漫画家」獅篭さん。満を持しての東京再進出、なのかな。

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RIMG8154 posted by (C)[4k]shike

会場は立川流でお馴染み、上野広小路亭。
なぜか座敷が前二列になっていた。なんでどんどん減ってるのか。


■開口一番 立川談奈 『短命』
なんでこう短命ばかり聴かされるのかと。いや、みんなキウイが悪いわけですがw

立川流お約束の談志ネタから東京落語四団体ネタ、立川流二つ目は独身率が高いというネタから短命へ。

談奈さんはうまいんだけど今一つ笑いが少ない。その理由は何だろうと思ったんだが、結局上品なんだな。オーバーな演技をしない。上下の切り方なんかとても小さくて、それが粋も見えるんだけど、笑いにはなかなか結びつきにくい。
僕はこのままでいいと思うけど、どうせだったらあの技術が生かせる話をやったらどうかな。よくわかんないけど、芝居噺とか?

■雷門獅篭 『遠山の金さん制度』
相変わらずの二枚目にこやかな笑顔で登場。だが顔にやや疲れが見える。語り口がちと重かったか。
噺は自作の新作。発想はとても面白く、途中まで快調
に進むものの後半がやや蛇足。「脱ぐ」しかけもあれほど乱発されるとちと冷める。

仲入り

■雷門獅篭 『演題不明』
上方の新作だろうか。話は名古屋を舞台にしてある。生徒に唆された先生が同僚の教師をデートに誘う噺。
結果これが一番良かった。スムースでしっかり笑いどころを捉えていた。高校生のキャラが特にいい。

出の顔からして、前の高座に比べてなんだかすっきりしていた。一席演って体力回復したのかな?

■ヒザ 風船王子
風船で動物からアニメキャラまでどんどん作り出す見事な芸。喋りもよくて色物としてとてもいい。楽しめた。これは客が大人だからいいのであって、子供だったらもう大変なことになって、もう寄席芸ではなくなっちゃう。それにしても仕込みが大変なんじゃないですかね?

■雷門獅篭 『長屋の花見』
季節に合わせて古典一席。悪くはない。けどこの噺、やはり卵焼きと蒲鉾にひっかかる。大根の漬け物に比べてとてつもなく高いという感覚はどうやっても今の人たちに想像できないのではないか。

卵が高級品だったのは家元の若いとき、すなわち50年位前の話だ。卵焼きなんて、200円くらいの材料費でかなりの量が作れてしまうわけで、わざわざ沢庵で置き換えるというのがどうやったってピンとこない


もちろんこの会に来ている客の大半は、貧乏な長屋の連中にとって卵焼きや蒲鉾なんて死ぬまでに口にできるか分からないくらいの高級品だったことくらい知っているだろう。でもそれに頼りすぎるのはちょっと違うと思うのだ。別の何かに置き換えるか、少なくとも事前にマクラで仕込むべきだと思う。

これがたとえば『茶の湯』の「椋の実」みたいに、現在ほとんど目にすることのなくなったものだったら、わからないにしてもイメージの邪魔にはならない。ま、それでも上記の工夫は必要だと思うけどね。

■というわけで

座席の作り方が最悪だった大宮に比べたら全く比べものにならないくらいまとまっていたとはいえ、大須で聴いた『妾馬』、相模大塚の『味噌蔵』に比べたらやや物足りない出来だった。やはり酒が出てくる噺がうまいと思うのだなあ。

残念ながら、貧乏な長屋の花見には、酒が出ないんだよなあ。お茶けはでるんだけど。うーん。

とはいえ、大須まで行かずとも獅篭さんの話が聴けるのは、嬉しいことなんですけどね。


あと、客層が良かったです。人徳ですかね。

次に期待したいと思います。

m_shike at 00:32コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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