2009年10月12日
「響12年」ブロガーミーティング
立川談四楼師の自伝的小説『シャレのち曇り』に、師の前座時代に独演会を開いて師匠の談志にゲストで出てもらい、謝礼を渡そうとして断られるシーンがある。
「あ、それは要らん。打ち上げの足しにでもしな」
「気詰まりだったら、今度家に来る時にシーバスの一本もぶらさげてこいや。それでいい」
むかしは、ウイスキーの12年というとオールドパーとシーバスリーガル。
めったにお目にかかれなかったもんです。
箱見ただけでへへーってなもんです。
ところが今回の響12年イベント、サントリーからの提案は「遊ぶ」だ。
[SUNTORY公式ブログ] 「響 with ペリエ」を体感、「響12年」ブロガーミーティング(1)/ウイスキー - サントリートピックス
なんと響12年&ペリエを持ってきた。
だいたい、ワイルドターキーあたりならともかく、普通スコッチや日本の高級ウイスキーにペリエ混ぜる発想は出てこないですよ。
しかもこのグラス。ワイン用みたいだけど響ロゴいりの「フレグランスグラス」。アロマカーブが特徴。ウイスキーをこれで飲ませるとは。
で、いけるんですよねえ響12年&ペリエ。
なんというか、この新感覚。シャンパンの代わりに飲んでもよさそうな'(もちろん味は違うけど、ポジションとして)。
オレンジトニックなど他のカクテルもなかなかいい。
昔からウイスキーベースのカクテルはいろいろあったけど、定石として「高いウイスキーを使うのはもったいない」というのがあったのですよ。
ところが響でしょ。ふつうはストレートで行きたい所じゃないですか。
それがカクテルで、遊んじゃう。
会場となった丸の内のアンセンブル(ANTHEMBLE by My Humble House)は「響12年をスタイリッシュにかつゆったりと楽しめるパブラウンジ」というコンセプトでオープンした店で、ストレート・ロックはもちろん、オレンジトニックなどのカクテルとシンガポール料理が楽しめる。
え、ウイスキーにシンガポール料理?と思ったけど。
これがまたジャストにマッチ。たいしたもの。
それに、そんなに高くない。響12年オレンジトニックが750円。
これも遊び感覚のなせる業なのか。
サントリーのウイスキーに対する考え方は「日本人のために」「伝統と革新」。
今回のイベントはまさにそれを見せ付けられた感じ。
12年物のウイスキーで遊べるのは成熟した社会だと思う。
不景気なのは間違いないけど、こういう豊かさを持てるようになったことを評価してもいいじゃないか。
たとえばバブル期にこんな気の利いた洒落たことはできなかった。そういう意味では僕らの社会はずいぶん進化したと思えないか。
響やニッカの余市・竹鶴が海外コンペで立て続けに受賞しているのも、そうした「豊かさ」のひとつなんだと思う。
せっかくテイスティングさせていただいたのでちょっとだけ味の事を付け加える。
よく勘違いしている人がいるけど「12年」というのはブレンドした酒の中で一番若いのが12年だということ。
実際、響12年には30年物のモルト(社内用語で「古酒」)が入っている。これがね、30年てすごいと思うんだけど、単体で飲んでもあんまりおいしくない。でも熟成感を入れるために必要なんだそうだ。
さらに僕も大好きな梅酒樽モルトも入っている。これも人によっては「梅の香りが強い」と敬遠されそう。
こういう癖のあるモルトをブレンドして、ひとつの味にまとめ上げるところにブレンデッド・ウイスキーの凄さがある。
遊ぶのもいいけど、酒が好きな御仁はぜひ一度ストレートで試して、そのパインにも似た香りをお試しいただきたい。そうすると、これをフルーツとあわせてカクテルにする意味も見えてくると思う。
モノがしっかりしてないと、遊んでも、そうそう豊かな気持ちにはなれないのよ。
しかもこのグラス。ワイン用みたいだけど響ロゴいりの「フレグランスグラス」。アロマカーブが特徴。ウイスキーをこれで飲ませるとは。
で、いけるんですよねえ響12年&ペリエ。
なんというか、この新感覚。シャンパンの代わりに飲んでもよさそうな'(もちろん味は違うけど、ポジションとして)。
オレンジトニックなど他のカクテルもなかなかいい。
昔からウイスキーベースのカクテルはいろいろあったけど、定石として「高いウイスキーを使うのはもったいない」というのがあったのですよ。
ところが響でしょ。ふつうはストレートで行きたい所じゃないですか。
それがカクテルで、遊んじゃう。
会場となった丸の内のアンセンブル(ANTHEMBLE by My Humble House)は「響12年をスタイリッシュにかつゆったりと楽しめるパブラウンジ」というコンセプトでオープンした店で、ストレート・ロックはもちろん、オレンジトニックなどのカクテルとシンガポール料理が楽しめる。
え、ウイスキーにシンガポール料理?と思ったけど。
これがまたジャストにマッチ。たいしたもの。
それに、そんなに高くない。響12年オレンジトニックが750円。
これも遊び感覚のなせる業なのか。
サントリーのウイスキーに対する考え方は「日本人のために」「伝統と革新」。
今回のイベントはまさにそれを見せ付けられた感じ。
12年物のウイスキーで遊べるのは成熟した社会だと思う。
不景気なのは間違いないけど、こういう豊かさを持てるようになったことを評価してもいいじゃないか。
たとえばバブル期にこんな気の利いた洒落たことはできなかった。そういう意味では僕らの社会はずいぶん進化したと思えないか。
響やニッカの余市・竹鶴が海外コンペで立て続けに受賞しているのも、そうした「豊かさ」のひとつなんだと思う。
せっかくテイスティングさせていただいたのでちょっとだけ味の事を付け加える。
よく勘違いしている人がいるけど「12年」というのはブレンドした酒の中で一番若いのが12年だということ。
実際、響12年には30年物のモルト(社内用語で「古酒」)が入っている。これがね、30年てすごいと思うんだけど、単体で飲んでもあんまりおいしくない。でも熟成感を入れるために必要なんだそうだ。
さらに僕も大好きな梅酒樽モルトも入っている。これも人によっては「梅の香りが強い」と敬遠されそう。
こういう癖のあるモルトをブレンドして、ひとつの味にまとめ上げるところにブレンデッド・ウイスキーの凄さがある。
遊ぶのもいいけど、酒が好きな御仁はぜひ一度ストレートで試して、そのパインにも似た香りをお試しいただきたい。そうすると、これをフルーツとあわせてカクテルにする意味も見えてくると思う。
モノがしっかりしてないと、遊んでも、そうそう豊かな気持ちにはなれないのよ。
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1. 「響12年」ブロガーミーティング 参加者レポート [ サントリートピックス ] 2009年11月16日 09:48
サントリートピックスでは、「響12年」の日本での新発売を記念し、「響12年」ブロガーミーティングを開催しました。 リンク:「響 with ペリエ」を体感、「響12年」ブロガーミーティング(1) リンク:「響12年」ブロガーミーティング(2) 今回は、ご参加いた...