裏[4k]落語中心に

とにかくあれだけの要素を詰めるだけ詰め込んで、きっちりひとつの娯楽作品にまとめ上げるのは凄い。感想としてはほとんどそれに尽きてしまう。

あえてひとつだけ追加しておくと。

「あれだけの要素」の中には、過去のさまざまなマンガ作品・アニメ作品・ゲーム作品などがぎっしり詰まっている。僕の知らない作品もいっぱいあると思う。

手塚治虫・宮崎駿くらいは誰でも分かるとして。
僕が気がついて驚いたのは絵の中に赤塚不二夫とか谷岡ヤスジの影が見えること。ほんの一瞬のシーンだけどね。


ポップ文化というのは、必ず先人たちの作品に含まれたさまざまな魅力要素の上に立脚して創作されるもの。

主人公たちが世界中の人を味方につけたように、さまざまな過去の作家・作品を「味方につけた」ところにこの映画の大きな魅力がある。

ひいおばあちゃんとひ孫という関係にも、文化の継承と発展というテーマが垣間見える。それも伝統芸能のような一子相伝ではない、大家族の中でさまざまな人が係わりながら受け継がれていく文化。

声優のキャストがぴたりと合っていたのはびっくり。特に神木隆之介は素晴らしい。
そして富司純子!お竜のファンなら泣くでしょこれは。緋牡丹博徒という日本映画の遺産に対する強烈なリスペクトをああいう形で表現するとは。


まあとにかく、観ていない人は行ったほうがいいと思うよ。ロングランになるかもしれないけど、できれば夏のうちに行くこと心からお勧めします。



映画「サマーウォーズ」は何故「夏の戦争」なのだろう ([の] のまのしわざ)



この夏『サマーウォーズ』という映画に会えたという幸運と必然:[mi]みたいもん！



[を] サマーウォーズを観てきた


映画「サマーウォーズ」を観たよ。 - [モ]Modern Syntax