『シェアする落語』次回は7/7です。

2008年11月08日

Perfume日本武道館ワンマンライブ 2DAYS BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!




行ってきました。初日。

081106Perfume04
入口 posted by (C)[4k]shike

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お花を撮るひとたち posted by (C)[4k]shike


まあ、すごかったわ。

なんだったんだろう、いったいなんだったのか。



正直、一時はアルバム2枚ををiPodで聴きまくっていた僕も、チャート一位を獲得したシングル『Love The World』に満足した後は、わりともう、おなかいっぱいというか、さすがに聴き飽きてきた。おまけに日経産業のコラムで書いてしまい、なんとなくもうわかったような気分になっていた。アマゾンから届いたライブのDVDもあまり観ていなかった。

そんなわけで、期待でわくわくというよりは、バカボンパパと同い年なのにそんなアイドルのコンサートに言って浮いたりしないかなとそんなことを考えながら、アリーナBブロックへと足を運んだ。

客層は見事なまでにばらばら、たまに今夜の主役より美人の若い女性もちらほら。男女比は7:2くらいか。1はどっちだかわかんないひとです。

ものすごく大きい花道がステージ中央からアリーナに伸びている。そしてモニタースピーカーがほとんどない。ステージの両脇には何かが起きそうな仕掛けが組まれている。
後ろには宝塚の大階段みたいなものが組まれその上にシースルーの幕がかかっている。

まあ、こんな感じですよ


定刻を数分遅れて、客電が消え、後ろのシースルーに映る女性三人のシルエット。おお、来たか。

ところが来たのは舞台最前方『コンピューターシティ』のイントロが流れる中で花道の最も前のあたりからセリ上がってきた、Perfume。ほんもののPerfume。
このトリックにはほほ全員だまされたのではないか。

舞台下では三人はトロッコのような台車で運ばれていたそうだ。
(のっちがうっかりしゃべったこの件は、翌日の観客のために秘密にしろといわれていたのだが、もう書いてもいいよね>あーちゃん。)

オペラグラス忘れてきちゃったんだけど、もう十分、近い近い。隣のブロックなんかもう至近。どうなってるのこれ。

てゆーか、ありえない。

続いて『edge』『エレクトロ・ワールド』後ろのスクリーンのCG(どれも絶品)、左右に組まれた仕掛け(CGを流したり、マネキンが置かれたり)そしてあの広い空間を一気に制圧したとてつもないレーザー光線。そして弾ける・広がる・止まる三人のダンス。音響も武道館としてはかなりいい。低音で過ぎかもしれないけど僕が気にするレベルではない。まあバンドいないからなんだけどね。


とにかくもうこのしょっぱな三曲で完全に元は取ったという感じ。

ところが、ここから、これでもか、これでもか!

ひたすら圧倒されましたよ。
とにかく三人のパフォーマンス、その半端ない躍動感。これを際立たせる仕掛けのものすごさと両者の見事にジャストなシンクロ。

あのだだっ広い舞台を三人は飛び回る。
三人が作り出すトライアングルがアリーナを覆う勢いでばっと広がったかと思うと、一転、一点に集約される、このダイナミズムがもうとてつもない、みたことない。ものすごい。

もうこれだけで一生の感動ものであることは間違いないのに、さらにあるんですよ。うわさで聞いてはいたけどさ。

トーク。MCというかトーク。おもにあーちゃん。

聴いた話では「昔よりおとなしくなった」らしいけど、もう本当に腹がよじれました。面白くて。あそこだけ切り取ったらお笑い番組つくれるレベル。まあ女子高学食トークなんだけどさ。
たぶんどっかのマメなひとがブログにまとめてあると思うので探して見つかったらリンクします。

おまけに「このご時勢に」アカペラでsurvival dAnce 'no no cry more'をアカペラ熱唱するわけですよ。続いてultra soulはまあいいとしてね。

「これはひとのうたじゃけんね」って、ってねー?おい。

『Take me Take me』の繊細な指の動き
観客席と一体化したグループが爆発した『チョコレイト・ディスコ』
解き放たれた切なさとかわいらしさが場内に立ち込めた『wonder2』

まだ若いのにどうしてあんなに堂々としてられるんだろう。叩き上げだからかなあ。
いつどんなときにもあーちゃんはふわっと、かしゆかはドールっぼく、のっちはボーイッシュ。変わらないまま、変わり続ける。可愛く、妖しく、かっこよく。
そして客席をちゃんとみている。置き去りにしない。コスプレしてきた女の子たちに挙手してもらって、みんなに紹介したりする。

緊張と弛緩、日常と神秘、静謐と躍動、交流と切断、うごく、はじける、とまる。
たわいもないお喋りの後、間髪おかず曲が始まるその緊張感が心地よい。

客電が戻ってきたとき、僕の中にはひとかけらの不満感も残っていなかった。とてつもないエンターテインメントに全身を満たすことのできた、この幸福を語る言葉などあいにく持ち合わせてはいない。

しかしまあ、僕はせいぜい去年からファンになったバカボンパパと同い年のおじさんだから、これでもまだ客観的に観ているほうなのですよ、たぶん。
昔からずっと応援してきた人たちはまた感慨ひとしおだろうし、ずっと若い人は本気で恋してもおかしくない、ぜんぜんおかしくない。人生が狂ってもおかしくない。

ポップとはそういうものだ。


RO69 :: ブログ :: 山崎洋一郎の日々ロック通信

やべ、感動してしまった。 アイドルであろうとアーティストであろうと、人々の幸福感とエクスタシーのためだけに全力で奉仕する、ポップは凄い。


うん、そういうものだ。

一つ前の列ににいた若い男性二人が、一曲一曲、一挙一動に感激して握手したり抱き合ったりしていた。なんだか『間宮兄弟』の二人を思い出してとても印象的だった。たぶんふつうの女性から見たらキモいだけだと思うけど、おれには美しく見えたよ。
あと、すんげー響く声でアンコールの口火を切った隣ブロックのお嬢さん。あなた可愛いです。

僕は特段アイドルには詳しくないし、このライブの照明が凄いといっても、前に見た「武道館の凄い照明」はなんと20年以上前のピンク・フロイドだから、つまり比較対象がとても狭いからなんともいえないんだけど、なんだかもう、こりゃブルーオーシャン戦略なんじゃないのと思った。バンドは使わず肉声のボーカルもほとんど使わず、代わりにダンスとトークと舞台装置と照明を駆使した、ここまで完成度の高いエンターテインメントってあるんだろうか。他でできるんだろうか。まあ、それはどうでもいいか。

客席の雰囲気も、このバカボンパパ・タメをも受け入れてくれるおおらかで自由な雰囲気で、よかったです。

というわけで、もうちっともまとまりませんが、書いておかないと気がすまないので、とりあえず書きました。


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チケット。こんなプラチナを手配していただいた方に改めてお礼申し上げます posted by (C)[4k]shike


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クライマックスで空から降ってきたリボン、メッセージ入り。 posted by (C)[4k]shike









m_shike at 20:28コメント(0)トラックバック(3)音楽 | 会合・イベント このエントリーをはてなブックマークに追加

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アラフォー男子を熱狂させる「Perfume」 という主旨のエントリーが書かれておりまして、自分ではまだアラフォーという自覚がないので承服しかねるのですが、確かに熱狂はさせて頂きましたよ! ...それは、かしゆかです、あ〜ちゃんです、のっちです、3人で「Perfume」な...
2. Perfumeの武道館ライブにいってきました  [ salvageship ]   2008年11月10日 19:14
リンク: PerfumeとGIZMODO(ギズモード)の意外な共通点 ([の]
3. Perfume武道館ライブ:夢の武道館の反応編と入門編  [ [mi]みたいもん! ]   2008年11月12日 01:35
すでにここまで私がエントリーを書きまくっているように、Perfumeは共感型であ

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